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極右の「Save Europe Act」署名に大規模な不正操作が発覚
政治・行政 読了 3分

極右の「Save Europe Act」署名に大規模な不正操作が発覚

100万署名を目指す「再移民」請願、専門家は「おそらく人工的」と断言

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オランダ出身の極右活動家エバ・フラールディンゲルブルークと、オーストリアの活動家マーティン・ゼルナーが共同で推進する請願運動「Save Europe Act(SEA)」。ヨーロッパにおける「再移民」、つまり移民系住民の大規模な域外追放を欧州委員会に義務付ける立法を求めるこの運動は、サイト上のカウンターによれば約74万4,000件の署名を集めたとしている。しかしNRCの調査により、その数字に大きな疑義が生じている。

アルファベット順に並ぶ「スウェーデン人」の署名

NRCが収集したデータによると、8月27日深夜から28日未明にかけての約80分間に、スウェーデンからとされる約100件の署名が連続して登録された。これらの署名は姓の頭文字がすべて同一で、かつファーストネームがAnna、Ingvar、Kettyとアルファベット順に並んでいた。署名の間隔は平均約45秒で、ばらつきもほとんどない。NRCはさらに、同様のパターンを示す期間を18回確認している。スウェーデン署名全体の約15%にあたる約330件にこうした不審なパターンが見られた。

この異常なデータを示されたサイバーセキュリティ専門家のマティス・コートは「これがフェイクデータでないなら、自分の博士論文を食べてみせる」と断言。トゥエンテ大学の研究者マティス・ヨンカーも「ランダムな署名の流れとは一致しない。この組み合わせは強く疑わしい」として「おそらく人工的」という評価を下した。サイト上には「Fuck K.(ドイツ)」「Vvvvv B.(ベルギー)」といった明らかに架空と思われる名前も「正当な支持者」として表示されており、メールアドレスの認証が不要な仕組みが不正を容易にしていると専門家は指摘する。

記者のメール受信と「幽霊署名者」問題

さらに深刻なのは、署名をしていないNRCの記者3人が、SEAから「あなたは署名者です」という内容の自動メールを受け取っていたことだ。うち1人はプライベートアドレス宛に「ボランティアとして登録された」として、運動の戦略会議への招待まで届いていた。こうした「幽霊署名者」の存在は、実在しない人物が署名数に計上されていることを示唆する。

SEAはオランダ国内ではフォルム・フォル・デモクラシー(FvD)のホーヘフェーン市議会議員ダーラ・フォスが調整役を務めている。フォスはNRCに対し「不正とボットを防ぐすべての最新対策を講じている」とコメントしたが、具体的な検証方法や今回の調査結果への見解については回答しなかった。

正式な欧州市民イニシアチブとしては却下

SEAは今年5月にポルトガルの極右活動家集会で立ち上げられた。7月22日、欧州委員会は「欧州の価値観に反する」として正式な欧州市民イニシアチブとしての登録を拒否しており、フラールディンゲルブルークらはこの決定を不服として法的手段に訴える構えを見せている。7月15日にはブリュッセルで50万件分の署名を印刷してカートで持ち込むというパフォーマンスも行われた。ゼルナーはYouTubeで「100万署名に届かなければ、すべてをやめたほうがいい」と支持者の奮起を促している。

在蘭日本人にとってこの問題が直接の生活影響をもたらすわけではないが、移民政策をめぐるオランダ国内の政治的熱量を測る一つの指標となる。コート氏が「名前・国籍・メールアドレスだけを求めるオンライン請願は、署名者の検証が不可能である以上、誤情報の演習に成り下がる」と述べたように、数字だけが独り歩きするリスクは今後も続く。

情報源: NRC

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