オランダ鉄道で大規模障害、北部・東部を中心に広範囲で運行混乱
ProRailの保安システムが13か所で同時障害、原因は調査中
オランダで大規模な鉄道障害が発生した。鉄道インフラ管理会社ProRailの保安システムに午前5時30分ごろ障害が生じ、主にユトレヒトと北部・東部を結ぶ路線を中心に広範囲で列車の運行が停止または大幅に遅延している。ProRailの広報担当者は「これほど多くの場所で列車の運行が不可能になると、他の場所にも波及効果がある」と述べており、障害は「全国規模の影響」を持つと説明した。
信号が赤に固定、安全走行が不可能に
今回の障害の核心は、保安システムが「線路上に列車がいるかどうか」を正確に検知できなくなったことにある。システムが正常に機能しない状態では安全な走行の保証ができないため、信号は自動的に赤に切り替わる仕組みだ。障害は全国13か所の保安システムに及んでおり、一部の区間では徐行運転が可能なものの、通常ダイヤでの運行は事実上困難な状況となっている。
原因についてProRailはいまだ特定できていない。「技術的な障害の可能性もあるが、銅の窃盗によって引き起こされた可能性もある」と広報担当者は述べており、調査を急いでいる。銅の窃盗は鉄道設備で過去にも繰り返し問題となってきた事象で、保安ケーブルが標的にされるケースが後を絶たない。担当者は「原因が判明すれば迅速に解決できる可能性もあるが、まずそれを見つけなければならない」と語っており、復旧の見通しは現時点で未定だ。
道路交通や予定にも波及、プリンセスダーフも直撃
鉄道だけでなく、道路交通にも影響が出ている。保安システムの誤作動により踏切の遮断機が不必要に閉じたままになる可能性があり、通勤・通学ラッシュと重なって各地で混乱が広がっている。NSは駅のホームが通常より混雑していると案内しており、利用者には出発前に旅行プランナーで最新情報を確認するよう呼びかけている。
今回の障害はプリンセスダーフ(オランダの予算発表日)と重なったため、式典の行われるハーグへ向かおうとしていた旅行者も直撃を受けた。アペルドールン在住のオラニエ・ファン(王室支持者)のリンダさんは「大きな案内板を見てがっかりした」と地元メディアに語り、「10時にはゲートが閉まるから遅れて着いても何も見えない」と断念。自宅でテレビ観戦に切り替えたという。在蘭日本人にとっても、長距離移動や空港へのアクセスを鉄道に頼っている場合は代替手段の確認が急務だ。
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情報源: NOS Algemeen


