誕生日パーティーと偽った無許可フェス、開始直前に市が中止命令
4年間"黙認"されてきた個人フェス、今年ついに当局が動いた
オランダで毎年恒例となっていた個人主催のフェスティバルが、今年は開幕直前に市当局によって中止を命じられた。主催者は「誕生日パーティー」として開催しようとしていたが、市側はその言い訳を受け入れず、イベントとしての届け出も許可も存在しないとして禁止処分を下した。参加者がすでに集まりはじめていたタイミングでの突然の中止に、現場は大きな混乱に包まれたという。
4年間の”黙認”が今年は通じなかった
このフェスティバルは個人が主催するかたちで、過去4年間にわたって問題なく開催されてきた。主催者はイベントを「誕生日パーティー」と位置づけることで、公式なイベント申請の必要がないという認識のもとで運営していたとみられる。しかし今年は、市当局がその実態をイベントと判断。誕生日パーティーという名目はあくまで形式上のものであり、実質的には不特定多数が参加する大規模な催しであるとして、開始直前に介入した。なぜ今年になって当局が動いたのか、その経緯については明らかにされていないが、規模の拡大や近隣からの苦情が影響した可能性も考えられる。
オランダのイベント許可制度とは
オランダでは、一定規模以上のイベントを開催する場合、事前に自治体への申請と許可取得が義務づけられている。この規制は、騒音・安全・交通・近隣への影響などを事前に審査し、地域住民や参加者を保護することを目的としている。「誕生日パーティー」や「プライベートな集まり」という名目であっても、実態として多数の人が集まり音楽や演出を伴うものであれば、当局はイベントとして扱うことができる。今回のケースはまさにそのグレーゾーンを突かれたかたちだ。仮に申請を行っていれば許可が下りた可能性もあるが、無届けのまま強行しようとしたことが禁止処分の直接の原因となった。
在蘭日本人への示唆
日本人コミュニティのなかにも、花見や夏祭り、文化交流イベントなどを個人や団体が自主的に企画するケースは少なくない。今回の事例は、規模や形式にかかわらず、「プライベートな集まり」と「公共イベント」の境界線は当局が判断するという現実を改めて示している。オランダで何らかのイベントを企画する際には、自治体の窓口に事前に相談し、申請が必要かどうかを確認しておくことが賢明だ。手続きを怠ると、参加者全員が徒労に終わるだけでなく、主催者が法的責任を問われるリスクもある。
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