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オランダの道路交通CO2排出量、コロナ禍以来初めて減少に転じる
社会 読了 2分

オランダの道路交通CO2排出量、コロナ禍以来初めて減少に転じる

電動化の進展が乗用車・バス部門を牽引、商用車は課題残る

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オランダ中央統計局(CBS)は、2025年の国内道路交通によるCO2排出量が前年比で1.6%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が交通量を激減させた時期を除けば、過去10年間で最も低い水準となる。電動車両の普及が排出削減の主な原動力となっており、オランダのエネルギー転換政策が着実に成果を上げつつあることを示す数字だ。

乗用車とバス部門が排出削減を牽引

道路交通全体のCO2排出量のうち、乗用車が占める割合は58%と最大のシェアを持つ。2025年には乗用車の総走行距離が0.6%増加したにもかかわらず、排出量は減少した。完全電動車(BEV)はCO2を一切排出しないため、普及台数の拡大がそのまま排出量の押し下げにつながっている。2025年時点で、全乗用車の7.4%が完全電動化されており、2015年比では排出量が9.1%低下した。

路線バスと観光バスの改善はさらに顕著だ。この部門の排出量は道路交通全体の1.2%にとどまるが、2015年比では39.9%もの大幅な削減を達成している。CBSによれば、全バスの26.9%がすでに完全電動化されており、乗用車や商用車と比べて電動化の進捗が際立って速い。公共交通機関への投資と自治体の電動バス導入方針が、この急速な転換を後押ししてきた。

商用車部門は依然として課題

一方、課題として浮かび上がるのが商用車だ。2025年には軽・重商用車の走行距離が前年比0.7%減少し、排出量の抑制に一定の効果をもたらした。商用車全体が道路交通の排出量に占める割合は40%に達する。1キロメートルあたりの排出量で見ると、軽商用車は電動化の影響で改善傾向にあるが、重商用車は横ばいが続いている。

問題は10年単位で見た場合だ。2015年以降、商用車の総走行距離は大幅に増加しており、1台あたりの効率改善を量の増大が帳消しにしている。物流・宅配需要の拡大がその背景にあるとみられ、商用車の電動化率(完全電動は全体の4.6%)を早急に引き上げることが、今後の排出削減の鍵を握る。

在蘭日本人・オランダ社会への含意

全体としては前向きな結果だが、道路交通部門だけで国全体の気候目標を達成できるわけではない。オランダ政府が掲げる2030年の温室効果ガス削減目標を念頭に置けば、商用車の電動化加速と貨物輸送の効率化が急務となる。オランダに住む日本人にとっても、電動車の選択肢や充電インフラの整備状況は生活に直結するテーマだ。今回のデータは、日常の移動手段を選ぶ際の判断材料としても参考になるだろう。

情報源: NOS Algemeen

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