公式「水不足」は解除されたが、オランダの渇水影響は年末まで続く
ライン川水量は平常の半分、地下水回復にはさらなる長期間が必要
今夏、オランダ全土を悩ませてきた水不足が、制度上は一つの節目を迎えた。インフラ省は、国が定める3段階の水不足警戒スケールを「レベル2(実際の不足)」から「レベル1(逼迫状態)」へと1段階引き下げ、公式には水不足を脱したと発表した。数週間にわたる降雨と需要の減少、さらに気温の低下によって蒸発量が落ち着いたことが引き下げの主な要因だ。農家による灌漑も収穫期を迎えて減少しており、夏を通じて毎週開催されてきた政府の水危機対策チームは解散する。
回復は「年単位」の話
ただし、警戒レベルの引き下げは渇水の終わりを意味しない。ライン川の水量は現在も通常の9月初旬と比べて約半分にとどまっており、水位の回復は年末まで続く可能性がある。地下水については、正常な水準に戻るまでにさらに長い時間を要すると当局は見ている。国家水配分委員会は7月に深刻な水不足を警告して以来、引き続き定期会合を維持する方針で、毎週発表される「渇水モニター」の更新も続く。
生活への影響は続く
水位低下の影響を最も直接的に受けているのが、ライン川沿いで数カ月前から座礁状態となっているハウスボートの住民だ。水位が十分に上昇するまで、これらのハウスボートが再び浮かぶ見込みはない。内陸水運においても、積荷を制限した貨物船の運航や閘門(こうもん)での遅延が引き続き発生しており、物流への影響は完全には解消されていない。
地域別では、オランダ東部・南部の砂質土壌地帯では取水制限が依然として適用されており、一部の水管理局が規制の緩和を始めたものの、状況は地域によって異なる。また、アイセル湖の塩水化は飲料水供給業者にとって引き続き懸念材料となっているが、現時点で飲料水の安全な供給は維持されているとしている。
在蘭日本人にとっても、ハウスボート居住者や河川沿いに住む方々は当面、水位の動向を注視する必要がある。また、内陸輸送の遅延は物流や日用品の供給にも間接的な影響を与えうる。公式な「危機」は過ぎ去ったが、オランダの水をめぐる夏の後遺症は、静かにこの冬も続く。
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情報源: DutchNews


