港湾スト・強風・高速道路に馬の群れ——9月4日のオランダ
FNVハーヴェンスが主要港で一斉行動、社会保障費削減に抗議
9月4日のオランダは、港湾ストライキ、沿岸を襲う強風、そして高速道路に突然現れた馬の群れと、朝から話題に事欠かない一日となった。
主要港で一斉スト、荷役作業が8時間近く停止
アムステルダム、ロッテルダムをはじめとするオランダの主要港湾で、港湾労働組合「FNVハーヴェンス」の主導によるストライキが実施された。午前11時15分から午後7時まで、船舶の積み降ろし・固定・えい航といった基幹作業がすべて停止した。
FNVハーヴェンスが今回の行動で訴えているのは、政府が打ち出した社会保障費の削減計画の撤回だ。オランダでは連立政権が財政再建策の一環として給付水準の見直しを進めており、これに反発した労働組合が大規模な実力行使に踏み切った形となる。物流の要であるオランダ港湾が長時間にわたって機能を停止したことで、荷主や船会社への影響が懸念された。
強風と予期せぬ珍事
同日の天気も穏やかではなかった。内陸部では風力5、沿岸部では風力7が予報され、最大瞬間風速90km/hに達する突風が沿岸地域で観測される可能性もあった。北部では午前中から雨が降り続け、午後には雨域が南下してオランダ全土が一時的に雨に見舞われた。気温は19〜24度と秋らしい肌寒さだった。
こうした波乱続きの一日に、さらに珍事が加わった。A9高速道路のウェイクトンネル付近に馬の群れが出没し、アルクマール方面の車線が一時通行止めとなったのだ。道路管理当局のリュクスワーテルスタートはSNSに「トンネルに馬が立っています……廊下じゃなくてトンネルですが」とユーモアを交えて投稿した。複数の救助隊が出動して馬を安全に誘導したが、群れがどこから来たのかは依然として不明だという。
難民政策の議論もEUレベルで進む
国内の労使対立や自然・珍事と並行して、政策面でも動きがあった。この日、オランダの亡命担当大臣ファン・デン・ブリンクがコペンハーゲンを訪問し、デンマーク、ドイツ、オーストリア、ギリシャの各閣僚と「帰還ハブ」構想について協議した。ドイツ各紙の報道によれば、ルワンダを退去命令を受けた申請者の送還先とする案がEU加盟国間で検討されているという。具体的な枠組みはまだ固まっていないが、欧州全体で難民・移民管理の強化を模索する動きは続いている。
在蘭日本人にとって今回のストライキが直接影響するケースは限られるかもしれないが、ロッテルダム港は日本との物流にとっても重要な拠点だ。今後、政府と労組の交渉が長引けば、輸出入スケジュールに影響が及ぶ可能性もある。社会保障費削減をめぐる議論の行方は、引き続き注目に値する。
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情報源: NOS Algemeen


