アレックス・ヴァン・ヘイレン、故郷ナイメーヘンでオランダ最高勲章を受章
米国から帰国した73歳のドラマーが、幼少期を過ごした街で栄誉を受ける
アメリカン・ロックの歴史に名を刻んだバンド「ヴァン・ヘイレン」のドラマー、アレックス・ヴァン・ヘイレンが、オランダ東部の都市ナイメーヘンでオランダ獅子勲章(Orde van de Nederlandse Leeuw)のナイト爵を授与された。式典はブルルス市長の手によって執り行われ、73歳となったアレックスは米国からわざわざ帰国して出席した。「いとこがすべてを手配してくれた。本当に感謝している」と地元紙デ・ヘルダーランダー紙に語ったアレックスの言葉には、久しぶりに踏んだ故郷の土への感慨がにじんでいた。
2歳から9歳まで過ごした「ふるさと」
アレックス・ヴァン・ヘイレンはオランダ生まれで、2歳から9歳までをナイメーヘンで過ごした。その後、一家はアメリカ・ロサンゼルスへと移住。現地でギタリストの弟エディとともにヴァン・ヘイレンを結成し、世界的なロック・バンドへと成長させた。今回の叙勲についてナイメーヘン市は、「アレックスは今もナイメーヘンとのつながりを感じており、市としてもバンドの功績を称えたい」とコメントしている。幼少期のわずかな年月であっても、この街が彼のアイデンティティの一部であり続けてきたことが、今回の式典からも伝わってくる。
約50年の音楽キャリアと弟エディの死
ヴァン・ヘイレンは、アレックスとエディの兄弟を中心に1972年頃から活動を開始し、約50年にわたってロック界の第一線に立ち続けた。1984年発表の「ジャンプ(Jump)」や「ランニン・ウィズ・ザ・デビル(Runnin’ with the Devil)」はいまも世界中で愛聴されるアンセムだ。ギタリストのエディは革新的なプレイスタイルで「史上最も優れ、影響力のあるギタリストの一人」と称されてきたが、2020年に他界。同年バンドは解散し、長い歴史に幕を下ろした。
「極めて例外的な功績」にのみ与えられる栄誉
オランダ獅子勲章は1815年に創設された王室由来の勲章で、王冠を頂くクロス型のデザインが特徴的だ。クロスにはラテン語で「Virtus Nobilitat(徳は人を高貴にする)」と刻まれており、規定上「極めて例外的な功績」を残した人物にのみ授与が認められる格式の高い栄誉である。在蘭日本人にとっても、このような叙勲制度はオランダ社会における功績の評価や市民と故郷のつながりを示す文化的な文脈として興味深い。国を離れ世界で活躍したオランダ出身者が、生まれ育った街から正式に称えられるこの光景は、オランダ社会が「ルーツ」を大切にする一面を映し出している。
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情報源: NOS Algemeen


