極右放送局ON編集長、ヒトラー称賛発言で辞任へ
公共放送システムからの排除も視野に、政府が近く判断
オランダの極右放送局「Ongehoord Nederland(ON)」の編集長ヨースト・ニーモラー氏が辞任した。7月末の放送でアドルフ・ヒトラーの発言を「よく言い表している」と称賛したことをきっかけに批判が相次ぎ、数週間後に事実上の引責退場となった形だ。同局は辞任の理由を「編集方針と最近の番組に関する見解の相違」(ペーター・フレミクス局長)と説明したが、声明はわずか2文で、問題となった放送には一切触れなかった。
ヒトラー称賛発言の内容と波紋
問題の放送では、ニーモラー氏がヒトラーの演説映像を視聴した後、「反ユダヤ主義を除けば、同意できる点がある」と述べた。共同司会者のライサ・ブロメステイン氏も、ユダヤ人を標的にしたヒトラーの演説に関連する「コスモポリタンなエリートは一般市民に敵対的だ」という主張に同調。両者ともヒトラーの思想を全面的には支持しないと断ったものの、その発言の内容と文脈は強い反発を招いた。公共放送のオンブズマンには数十件の苦情が寄せられ、メディア担当大臣リアンヌ・レッチェルト氏は「ひどく、不快で、人を傷つける、不必要な放送だ」と公に批判した。
政府が排除を検討、公共放送の資格が焦点に
ONは2022年に公共放送システムへ参加して以来、ジャーナリズム上のルール違反を理由に複数回にわたって注意処分や制裁を受けてきた。ニーモラー氏が編集長に就任したのは約18カ月前のことだ。今回の問題を受け、内閣はONを公共放送の枠組みから強制的に排除できるかどうかの検討に入っており、レッチェルト大臣は「近く決定を下す」と明言している。
オランダの公共放送制度では、放送局が一定の基準を満たさなければシステムからの除名処分が可能とされているが、その適用はこれまで前例がなく、今回の判断は歴史的な意味を持つ可能性がある。在蘭日本人にとっても、政府がメディアの公共性をどこまで介入によって維持しようとするか、その境界線が問われる出来事として注目に値する。
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情報源: DutchNews




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