9月2日オランダ朝報:コロナ聴聞会、マクロン訪問、そして前例なき武装集団事件
議会、外交、治安――オランダが一日で直面する三つの焦点
9月2日(月)のオランダは、政治・外交・治安と、異なる性質の重大事案が重なる一日となる。前夜にへルデルラント州の小村オーファーアッセルトで起きた武装集団による警察への発砲事件は、国内に大きな衝撃を与えており、朝から各方面で対応が続いている。
コロナ禍の意思決定、ふたたび問われる
ハーグでは、議会コロナ調査委員会の聴聞会が引き続き行われ、本日は元副首相のカイサ・オロングレン氏と、元法務大臣のフェルト・グラッペルハウス氏が証言台に立つ。今週のテーマは「省察と展望――パンデミック下における統治」とされており、当時の政策決定の経緯や判断の妥当性について、あらためて詳細な検証が行われる見通しだ。グラッペルハウス氏の聴聞は今回が再度となる。コロナ禍の政府対応に対する国民の評価は今なお分かれており、委員会の調査結果がどのような形で結実するかは、今後のオランダの危機管理行政にも影響を与えるとみられる。
マクロン大統領を迎えた欧州ハイテク外交
アイントホーフェンでは、ヤッテン首相がフランスのマクロン大統領を迎え、テクノロジー産業の拠点「ブレインポート」と半導体製造装置メーカーのASMLを共同訪問する。欧州の技術的自律性と産業競争力の強化が主要な議題とみられ、ASMLは世界的な半導体サプライチェーンの要として改めて注目を集める機会となる。フランスとオランダの首脳が共にアイントホーフェンを訪れること自体、欧州のハイテク戦略における同地の位置づけを象徴するものといえる。
前例なき武装集団事件、法相が「組織犯罪の報復」と断定
最も深刻な事案として各メディアが取り上げているのが、オーファーアッセルト村での事件だ。前夜、武装した数十人規模の若者集団が村の路上を移動し、駆けつけた警察に向けて発砲した。ファン・ウェール法務大臣はカラサオ島から取材に応じ、「村の路上を武装した大勢の若者が行進し、即座に警察に銃を向けるというのは、これまでオランダが経験したことのない事態だ」と述べた。大臣は黒幕の特定については言及を避けながらも、「薬物カルテルや国際マフィアによる組織犯罪的な報復」との見方を示した。
オランダでは近年、組織犯罪に絡む暴力事件が散発しているが、農村部で武装集団が集団行動をとるという事態は前例がなく、当局の対応と捜査の行方が注目される。在蘭日本人にとっても、日常生活の安全環境に関わる情報として引き続き注視しておきたい動向だ。
なお、サッカーの移籍市場は本日23時59分に閉幕する。PSVとアヤックスの女子チームはそれぞれチャンピオンズリーグ本戦出場をかけたプレーオフに臨んでおり、国内のスポーツファンにとっても見逃せない一日となっている。
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情報源: NOS Algemeen


