社会
読了 1分
NS、低所得者500人に無料電車パス——ナイメーヘンで2028年2月まで試験運用
申し込みは市窓口を通じて。公共交通の格差是正へ一歩
オランダ国鉄(NS)は9月1日、低所得者層を対象とした無料電車パスの試験運用をナイメーヘンで開始した。対象となるのは同市在住の低所得者500人で、申し込みはナイメーヘン市の窓口を通じて受け付ける。試験期間は2028年2月末までの約2年半にわたり、制度の有効性や利用実態が検証される。
なぜナイメーヘンが舞台に?
ナイメーヘンはオランダ東部に位置する人口約18万人の都市で、学生人口が多く、低所得世帯の割合も一定数を占める。今回の試験は、NSと地方自治体が連携して取り組む格差是正モデルの一環と位置づけられている。近年、エネルギー価格の高騰や物価上昇により、交通費が家計を圧迫するケースが増えており、公共交通へのアクセス格差が社会問題として改めて注目されている。
無料パスによって移動の選択肢が広がれば、就労機会や医療・教育へのアクセス向上にもつながると期待される。一方で、対象者の選定基準や不正利用の防止策など、運用面での課題も今後の検証ポイントとなる。
在蘭日本人にとっての意味
現時点でこの試験はナイメーヘン居住の低所得者に限定されており、在蘭日本人が直接対象となるケースは限られる。しかし、試験結果次第では他都市への展開も視野に入っており、将来的にはより広い範囲で同様の制度が整備される可能性がある。
オランダでは公共交通の利便性が高い反面、定期券や都度払い運賃のコストは決して安くない。低所得者向けの交通支援が制度として定着すれば、社会保障の網の目が細かくなるという意味で、外国人居住者を含む幅広い層にとっても参考となる動向だ。ナイメーヘンでの試験がどのような結果をもたらすか、今後の報告が注目される。
HARRO Online Shop · 日本食スーパー HARRO のオンラインショップ
PR
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: NOS Algemeen


