メインコンテンツへスキップ
9月のオランダ、美術・音楽・建築で充実の週末を——おすすめイベント12選
社会 読了 3分

9月のオランダ、美術・音楽・建築で充実の週末を——おすすめイベント12選

草間彌生回顧展からスティングのミュージカルまで、秋の入口を彩る多彩な催し

この記事をシェア ✓ コピーしました

夏の熱気が引き、オランダの9月は文化の季節へと静かに衣替えする。美術館の大型回顧展、野外アートフェスティバル、歴史建造物の一般公開——今月は各地で多彩なイベントが重なり、週末の予定を埋めるのに苦労しないほどだ。在蘭生活者にとっては、手近な場所で世界水準のアートや音楽に触れる絶好の機会でもある。

美術館に大型展示が集中する9月

今月もっとも注目を集めるのは、アムステルダム市立美術館(ステデリック美術館)で9月11日から始まる草間彌生の回顧展だろう。草間は今年8月14日に97歳で死去したと報じられており、この展示は彼女の長いキャリアを絵画、彫刻、パフォーマンス、ファッション、文学という幅広いジャンルで振り返る。会場には彼女の代名詞ともいえる黒と黄色のパターンで仕上げた新バージョンのインスタレーションも登場し、没入的な体験を提供する。

ワッセナールのフォールリンデン美術館は開館10周年を記念し、9月12日から「Celebrating the Icons of Art」展を開催する。フランシス・ベーコン、ルイーズ・ブルジョワ、デイヴィッド・ホックニー、ゲルハルト・リヒターなど錚々たる顔ぶれが並び、自館コレクションに加え他館から借り受けた名品も揃う。さらにオッテルロのクレラー・ミュラー美術館では、9月15日からファン・ゴッホの所蔵作品88点をすべて一堂に並べた展示が実現する。同美術館がこれほどの規模でゴッホ作品を一挙公開するのは40年以上ぶりのことだという。

デン・ハーグのフォトミュージアムでは、ブダペスト生まれのユダヤ系写真家エヴァ・ベスニョー(1910〜2003)の回顧展が9月5日から始まる。戦時中の潜伏生活や抵抗運動への参加、1970年代のフェミニスト運動「ドレ・ミナ」の記録まで、激動の時代をレンズに収め続けた彼女の足跡を300点の写真で追う。

野外・建築・音楽も見逃せない

アーネムのゾンスベーク公園では「I don’t need a garden, I’m sharing a park」と題した屋外アートイベントが10月11日まで続いている。現地制作の作品やパフォーマンス、映像、ワークショップが公園内に点在し、英国=ガーナ系アーティスト、ラリー・アチャンポンの作品も展示されている。彼の作品はパン・アフリカ旗をまとったもので、先日破壊行為を受けたが、引き裂かれた旗はそのまま作品の一部として残されている。

9月12〜13日のオープン・モニュメンテンダーヘ(歴史的建造物一般公開日)は、普段は非公開の建物に入れる年に一度の機会だ。今年のテーマは「激動の時代における強靭な文化遺産」で、全国約6,000棟が扉を開く。乗馬学校やフローニンゲン最小の家など、ユニークなスポットも含まれる。

音楽ファンにとっては、スヘフェニンゲンの「Live on the Beach」(9月3〜6日)と、カレ劇場でのスティングのミュージカル「The Last Ship」が双璧だ。後者は好評につき9月13日まで延長公演中で、スティング本人が出演している。同じく9月13日が期限のものとして、ライクスミュージアムでのエド・ファン・デル・エルスケン写真展と、ユトレヒトのセントラール美術館でのヘラルト・ファン・ホントホルスト展もある。週末のプランを立てる際は、締め切りが近い展示を優先して押さえたい。

オランダ在住者への一言

9月はオランダ各地のイベントが凝縮する月であり、アムステルダム、デン・ハーグ、ワッセナール、オッテルロ、アーネム、ユトレヒトと会場も分散している。車や鉄道でのDay Tripを組み合わせながら、複数のスポットをまとめて訪れると効率よく楽しめる。特にモニュメンテンダーヘは無料または低コストで参加できるものが多く、オランダの建築文化に触れる入門としても最適だ。秋本番を前に、今月はとりわけ文化体験の密度が高い。

情報源: DutchNews

この記事をシェア ✓ コピーしました

📩 無料メールニュース

明日のオランダニュースも、メールで読みませんか?

毎朝、その日のニュース要約と音声版(ポッドキャスト)が
メールで届きます。無料です。

無料で購読する

関連ニュース