清掃車の金属ブラシが生む「見えないワナ」――全国でパンク被害が続出
清掃車の金属ブラシが生む「見えないワナ」――全国でパンク被害が続出
道路を掃除するはずの車が、タイヤを壊す逆説
オランダの街角でよく見かける道路清掃車。歩道の雑草を除去するために装着された鋼製のブラシが、実は路面に小さな金属ピンを残し続けているという。その被害は一地域にとどまらず、全国各地から報告が寄せられており、問題の広がりが改めて浮き彫りになっている。
なぜ金属ピンが路上に残るのか
清掃車に取り付けられた雑草除去用のブラシは、硬い鋼製のワイヤーが束になった構造だ。舗装の隙間に根を張った雑草をかき出す際、激しい摩擦によってワイヤーの先端が少しずつ折れ、長さ数ミリの鋭い金属ピンとして路面に飛び散る。目視では発見がほぼ不可能なこの破片が、自転車や自動車のタイヤを容赦なく刺し貫く。特に自転車大国のオランダでは、通勤・通学途中にパンクする市民が後を絶たず、修理費や時間的なロスが積み重なっている。
住民の怒りと「終わりのない問題」
被害者からは「何度修理しても、また同じ道でパンクする」「いつになったら解決するのか」といった声が各地で聞かれる。地元紙ADの取材に対し、ある住民は「これは終わりのない話だ(het is een eindeloos verhaal)」と率直に語った。自治体への苦情申し立ても行われているが、清掃車の運用は多くの場合、自治体が委託した業者が担っており、責任の所在が自治体と業者の間で曖昧になりやすいという構造的な問題も指摘されている。防止策としてはブラシの素材変更や点検頻度の引き上げなどが考えられるものの、コスト面や実効性の観点から議論は進んでいない。
オランダに暮らす日本人にとっての影響
日常的に自転車を利用するオランダ在住の日本人にとっても、この問題は他人事ではない。通勤・買い物・子どもの送迎など、生活のあらゆる場面で自転車を使う環境では、突然のパンクは大きなトラブルに直結する。特に清掃車が稼働した翌日の路面には注意が必要で、見慣れた道でも金属片が潜んでいる可能性がある。パンク修理キットを携帯する、近隣の自転車修理店の場所を把握しておくなど、日頃からの備えが現実的な対策となりそうだ。行政側の根本的な対応が待たれる中、しばらくはこの「見えないワナ」と付き合っていかざるを得ないのが現状だ。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: AD



/https://content.production.cdn.art19.com/images/de/fb/b2/ff/defbb2ff-96b9-4928-89f1-503260a977ac/6b1c9cd90165d2591c177611e81dc250999ae83b225b5821830005fd5a0176337d30ccc8839e4087f0e87faa6526da6afe150833f359d2c294c118054a204f64.jpeg)