アムステルダム・フォンデルケルク火災、原因不明のまま捜査終結
19世紀の名建築が焼失——放火も花火も「証拠なし」
アムステルダムのフォンデル公園そばに建つ歴史的教会、フォンデルケルク(Vondelkerk)が大みそかの夜に焼失してから数カ月。警察はこのほど、火災原因を最終的に特定できなかったとして捜査の終結を発表した。放火の疑いと花火による出火の可能性の両面から調査が進められたが、いずれの仮説も証拠によって裏付けることはできなかった。
証拠を焼き尽くした火災そのもの
捜査当局は、地元住民への聞き込みや監視カメラ映像の解析、放火に関する情報提供の追跡など、あらゆる手段を尽くした。しかし警察によれば、法医学的証拠の多くが火災自体によって失われており、花火の残留物も現場から検出されなかった。有力な手がかりが残されていない以上、捜査はこれ以上進展しないと判断された。フォンデルシュトラートに面したこの教会は、1月1日の早朝に塔が崩落し、屋根の大部分も失われた。築145年の建造物が一夜にして無惨な姿をさらした衝撃は、アムステルダム市民に広く共有されている。
ライクスミュージアムを設計した建築家の遺産
フォンデルケルクは、アムステルダム中央駅やライクスミュージアムを設計した19世紀の建築家ピエール・カイパースによって設計され、1880年に完成した。カトリック教会として使われた後、1977年に閉鎖。その後はコンサートやオフィス、地域イベントの場として活用され、2017年には礼拝も再開されていた。1996年からは文化遺産の保全・修復を手がける非営利団体「スタッツヘルステル・アムステルダム(Stadsherstel Amsterdam)」が所有している。
再建は数年がかり、市民の支援が相次ぐ
火災後、複数の募金活動が立ち上げられた。スタッツヘルステルによれば、1週間以内に18万ユーロ以上が集まり、その後も別の支援活動を通じてさらに数万ユーロが寄せられている。ただし、建物の損壊は甚大で、教会の再建には数年単位の歳月が必要になる見通しだ。原因が解明されないまま捜査が幕を閉じたことで、地域住民や文化財保護の関係者に残る喪失感は大きい。在蘭日本人にも馴染み深いフォンデル公園の近隣に立つこの建物の復活を、多くの人が長い時間をかけて待つことになる。
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情報源: DutchNews



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