アムステルダムの高級ジムチェーン、労働法違反で30万ユーロ超の罰金
Saints and Stars、就労許可なし雇用・最低賃金違反など複数の法令違反が発覚
アムステルダムを拠点とするジムチェーン「Saints and Stars」に対し、オランダ労働当局は複数の労働法違反を理由に、合計で30万ユーロを超える罰金を科した。就労許可を持たない外国人労働者の雇用から最低賃金の不遵守まで、違反は多岐にわたる。同チェーンはすでに昨年から労働搾取の疑いで社会的な批判を受けており、今回の処分はその問題の深刻さをあらためて浮き彫りにしている。
違反の内訳――不法雇用・賃金・休憩時間
今回科された罰金の中で最も大きいのは、23万4,000ユーロにのぼる就労許可違反だ。労働監督官の調査により、EU域外の国籍を持つ労働者25人が適切な就労許可なしに雇用されていたことが判明したほか、3人については身元確認そのものが行われていなかった。
さらに、最低賃金や休暇手当の遵守状況についても違反が認定された。監督官が労働時間の記録を精査したところ、従業員が実際に何時間働いたか、そして最低賃金が支払われていたかどうかすら確認できない状態だったとして、6万ユーロの罰金が加算された。加えて、義務づけられている休憩時間の未遵守として2万2,500ユーロの罰金も科せられている。なお同チェーンは罰金を不服申し立てしない方針を示しており、オーナーのトム・ムース氏はプレスリリースで「このようなことがあってはならなかった」と述べた。
昨年の報道から続く批判
Saints and Starsをめぐる問題は今に始まったわけではない。昨年、アムステルダムの地元紙「Het Parool」が、同チェーンの4つの店舗でインドネシアやフィリピン出身の清掃員たちが1日17時間もの労働を強いられ、見知らぬ者と相部屋での生活を余儀なくされていたと報道。この内容が広く拡散され、月額139ユーロという高級路線のイメージとのギャップもあいまって、複数のトレーナーやインフルエンサーが会員権を返上する事態へと発展した。昨年12月には裁判所がフィリピン人清掃員5人に対し、それぞれ1万5,000ユーロの損害賠償を命じる判決も下している。
再違反すれば店舗閉鎖も
今回の処分では罰金に加え、労働当局から2件の公式警告も発せられた。これにより、今後5年以内に3度目の違反が確認された場合、店舗の一時閉鎖措置が取られる可能性がある。オランダで働く外国人労働者の権利保護は近年、社会的関心が高まっている分野であり、当局の監視も厳しくなっている。オランダで雇用する側・される側のいずれの立場においても、就労許可や労働条件に関するルールの遵守が一層厳しく問われる時代になっていることを、今回の処分は改めて示している。
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情報源: DutchNews



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