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ザントフォールト、最後のF1オランダGPが幕を閉じる――6年間・延べ200万人の熱狂の歴史
社会 読了 2分

ザントフォールト、最後のF1オランダGPが幕を閉じる――6年間・延べ200万人の熱狂の歴史

コスト高騰を理由に自主撤退、サーキットは存続し2027年からフォーミュラEへ

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日曜日の午後、オランダ北海岸の砂丘に囲まれた全長4.3kmのザントフォールト・サーキットで、F1オランダグランプリが最後のレースを終えた。2021年に36年ぶりの復活を果たして以来、毎年約10万人の観客を集め、オレンジ色に染まるスタンドはF1カレンダーの名物風景となっていた。しかし、主催者は2024年12月に終了を正式発表。コストと持続可能性を天秤にかけた末の決断だった。

なぜ今、幕を引くのか

終了の最大の理由は運営コストの高騰だ。オランダの大手紙ADによれば、1回の開催費用は約8000万ユーロに上るとされる。カタールやサウジアラビアのサーキットが開催権のために数億ユーロを払うF1の世界では、民間の家族企業グループが資金を出し合うザントフォールトのモデルは、もはや限界に近づいていた。英国シルバーストンと並び、政府の財政支援を受けずにF1を運営する数少ない例だったが、それが同時にアキレス腱でもあった。

サーキット・ザントフォールトのロベルト・ファン・オーバーダイク代表は、「継続の選択肢はいくつかあった。他のサーキットとの隔年開催も、毎年開催の道も残っていた。しかし最終的にはわれわれの決断だ」と述べた。さらに、「イベントがピークにある今のうちに終わらせたかった」とも語り、じり貧での撤退ではなく、頂点での幕引きを選んだことを強調した。スポーティングディレクターのヤン・ラメルス氏も公開書簡でファンへの感謝を記し、「多くの人が不可能と思った場所に、小さな国が世界最大級のスポーツイベントを取り戻した」と6年間を総括した。

フェルスタッペン最後の凱旋、そして別れ

地元の英雄マックス・フェルスタッペンにとっても、ホームレースはこれが最後となった。土曜のスプリントレースはジョージ・ラッセルが制し、フェルスタッペンは6位。予選では車の「根本的な問題」を訴えて7番グリッドにとどまった。体調不良も重なり、万全とは言えないコンディションでの最終戦となった。ポールポジションを獲得したのは現チャンピオンのランド・ノリスで、「ザントフォールトのようなコンパクトなサーキットがなくなるのは残念だ。ドライバーたちが選んだことではない」と惜別の言葉を語った。

復活初年度の2021年から2023年まで3連覇を果たしたフェルスタッペンへの声援が、オレンジの熱狂としてこのサーキットを特別な場所に変えた。そのドライバー自身が今季のタイトル争いから遠のいている中での最終回は、一つの時代の終わりを象徴するような場面でもあった。

サーキットの未来、そしてオランダのモータースポーツ

サーキット自体が閉鎖されるわけではない点は、ファンにとっての小さな救いだろう。ザントフォールトは引き続き各種レースイベントの会場として機能し、2027年からはフォーミュラEの開催地となる予定だ。電動レースシリーズへの移行は、オランダのサステナビリティ重視の姿勢とも合致する方向性といえる。

在蘭日本人にとっても、ザントフォールトのグランプリはアクセスしやすい国際スポーツイベントとして親しまれてきた。アムステルダムから電車で1時間足らずというロケーションは、観戦のハードルを大きく下げていた。F1という形では幕を下ろすものの、サーキットが生き続ける限り、砂丘沿いのモータースポーツ文化はオランダに根付いたままであり続けるだろう。

情報源: DutchNews

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