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dutch canal waterway nature
社会 読了 1分

斜面護岸がアメリカザリガニの大量繁殖を抑える切り札となるか

シンプルな水路改修が、オランダを悩ます外来種問題の突破口に

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オランダ全土の水路や農業用水に、アメリカザリガニ(rode kreeft)が爆発的に増え続けている。その数は数千万匹規模とも推計され、農地の土手を掘り崩したり、在来の水生生物を圧迫したりと、生態系や農業インフラへの被害が深刻だ。これまで多くの対策が試みられてきたが、いずれも抜本的な解決には至らず、関係機関は長年頭を悩ませてきた。

「斜面護岸」という意外にシンプルな解決策

そうした状況を打開しうる方法として注目されているのが、水路の護岸を垂直な壁面から斜面状(緩やかな勾配)に改修するという手法だ。アメリカザリガニは垂直な土手を好んで巣穴を掘る習性があるため、斜面にすることで営巣しにくくなり、繁殖の抑制につながると考えられている。構造的には比較的シンプルな改修であり、新たな薬剤や大規模な捕獲作戦を必要としない点が大きな利点とされる。

完全駆除ではなく「個体数の管理」が現実的な目標

ただし、この方法でアメリカザリガニを完全に根絶できるわけではない。専門家らは、あくまでも個体数を管理可能なレベルに抑えることが現実的な目標だと強調する。斜面護岸はあくまでも抑止策のひとつであり、他の管理手法と組み合わせることで、より高い効果が見込まれるという見方もある。課題は、オランダ全土に張り巡らされた膨大な水路網をどのように順次改修していくか、その費用と優先順位の設定だ。

在蘭日本人にとっての意味

農村部や郊外に暮らす在蘭日本人にとっても、この問題は身近なところで目にする機会がある。オランダの風景を彩る水路が荒廃すれば、景観や生物多様性への影響は避けられない。今回の研究が示す解決策は技術的に複雑ではない分、政策として実装されれば比較的早期に効果が現れる可能性もある。水管理大国オランダが、この「掘るザリガニ」問題にどう向き合うか、今後の政策動向が注目される。

情報源: NU.nl

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