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数ヶ月の干ばつ後にようやく雨——でも、それで十分なのか?
社会 読了 2分

数ヶ月の干ばつ後にようやく雨——でも、それで十分なのか?

降水不足310ミリに対し、今回の雨で解消できるのはわずか30ミリ

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週末からオランダ全土で本格的な雨が降り始めた。数ヶ月にわたる干ばつが続いたあとだけに、恵みの雨に安堵した人も多いだろう。気象機関KNMIの気候研究者ペーター・シーフモントによると、今後2週間の降水量は約70ミリと予測されており、8月の月間平均が約100ミリであることを踏まえれば、「下旬としてはかなり多い」水準だという。雨は特定の日に集中せず、ほぼ毎日なんらかの降水が見込まれる。

310ミリの「借り」は簡単には返せない

問題は、この雨がどこまで干ばつを解消できるかだ。現在の降水不足は約310ミリに上るとシーフモントは説明する。70ミリの雨が降っても、そのうち約40ミリは蒸発するため、実質的に不足分を埋められるのは約30ミリにとどまる見通しだ。残りの不足分を「平年並み」に戻すには、9月だけで平年の約3倍の雨量が必要という計算になる。今回の雨のあとも、この夏の干ばつ度合いは統計上「最も乾いた5%以内」に入り続けると予測されている。

雨が分散して降ることで、乾き切った土壌が水を吸収しやすくなる点は好材料だ。しかしワーヘニンゲン大学の水文学者インゲ・デ・フラーフは、「表層の土は潤い、浅く根を張る芝は多少緑を取り戻すでしょう。でも、その下はまだカラカラのまま。深く根を張る植物にとっては、今回の雨はほとんど意味がない」と指摘する。

地下水の回復は「来冬以降」か

地下水の見通しはさらに厳しい。8月は蒸発量が降水量を上回ることが多く、雨水の大半は土壌や植生に吸収されて、地下深部には届きにくい。デ・フラーフは「地下水が秋以降に少し回復するとしても、今冬中に不足分が補われるとは思えない」と話す。彼女が引き合いに出すのが2018年の干ばつで、あのときも地下水の完全回復には2シーズンを要した。「地下水には記憶がある。これほど大きな欠乏が数ヶ月で解消されることは、まずない」と言い切る。

ライン川やマース川の水位についても、オランダ国内の降雨だけでは限界がある。水管理機関ライクスワーテルスタートによると、両河川の水量を本格的に回復させるには、ドイツなど上流域での継続的な大量降雨が必要だ。上流域の天気予報には「多少の希望」があるとされるものの、長い乾季で生じた遅れをすぐに取り戻せる状況にはない。

オランダに暮らす立場から見れば、庭の芝が青みを取り戻したり、公園の土埃が落ち着いたりと、日常レベルでは変化を感じやすい時期になる。一方で、農業用水や工業用水、そして生態系を支える地下水の回復は長期的な課題として続く。今回の雨は「始まり」ではあっても、干ばつの終わりを告げるものではない、というのが専門家の一致した見方だ。

情報源: NOS Algemeen

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