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社会 読了 2分

エールディビジ局長が警鐘「CLの肥大化が国内リーグを蝕んでいる」

創設70周年を迎えたオランダ1部リーグ、観客動員は最多でも競技レベルは低下

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今シーズン、オランダ1部サッカーリーグ「エールディビジ」は創設70周年という節目を迎えた。各地のスタジアムは観客動員数が過去最多水準に達し、ファンの熱量という点では明るいニュースが続く。しかしその賑わいの裏側で、オランダサッカーの「中身」をめぐる危機感は静かに、しかし確実に高まっている。

競技レベルの低下という現実

エールディビジのヤン・デ・ヨング局長は、オランダサッカーの競技レベルがここ数年で「憂慮すべき水準まで」落ち込んでいると認める。かつてアヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトといったクラブが欧州の頂点を争った時代と比べると、オランダ勢が欧州カップ戦で存在感を示す機会は明らかに減った。国内でどれだけスタンドが埋まろうとも、ピッチ上の質の低下は隠しようがない事実だとデ・ヨング局長は指摘する。

CLの拡大が国内リーグを「破壊」する

デ・ヨング局長が問題の根源として名指しするのが、チャンピオンズリーグ(CL)の拡大路線だ。UEFAが推し進めるCLの規模拡大と放映権収入の集中により、参加資格を持つ一握りの大クラブと、そうでないクラブの間の資金格差は年々広がっている。CLに出場できるクラブだけが巨額の収益を得る構造が定着した結果、国内リーグは有力選手の「供給源」に成り下がり、リーグ自体の競争力が空洞化するという悪循環が生まれているという。局長は「チャンピオンズリーグは今まさに、各国の国内リーグを壊している」と踏み込んだ表現で警告を発した。

オランダ在住者にとっての意味

エールディビジの問題は、単にサッカーファンの関心事にとどまらない。オランダにおいてサッカーは地域コミュニティと深く結びついた文化であり、地元クラブの弱体化は地域の求心力にも影響する。また、アヤックスをはじめとするクラブが若手育成で世界に誇る「オランダモデル」の持続可能性にも疑問符が付きはじめている。デ・ヨング局長の発言は、欧州全体でくすぶるリーグ構造改革の議論に一石を投じるものとして、オランダ国外でも注目を集めそうだ。スタジアムの熱狂と競技レベルの乖離という矛盾を、オランダサッカー界がどう乗り越えるかが問われている。

情報源: AD

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