フリースラント州でネズミ大量発生、農家の草収穫量が最大2割減
干ばつと重なる二重苦、研究者は「来年には激減」と予測するが根絶は困難
オランダ北西部フリースラント州の農地で、ネズミの大量発生が深刻な問題となっている。地元メディアのOmrop Fryslânによると、被害は当初、泥炭草地を中心に確認されていたが、近週中に粘土質の農地へも広がっており、州全体の農業に影響が及び始めている。
根を食い荒らすネズミ、収穫量に直撃
コウフルデリッヒェ在住の農家ヤン・ブラウワー氏は「ネズミが根を食べてしまうと、草が枯れてしまう」と状況を説明する。同氏の試算では、草の収穫量が最大20%減少する可能性があるという。農家にとって牧草は家畜の飼料の根幹であり、この損失は経営に直結する深刻な打撃だ。
被害をさらに複雑にしているのが、同時期に続く干ばつだ。国内各地では取水制限が設けられているが、フリースラント州ではまだ取水禁止令が出ていないため、ブラウワー氏は近隣のアイセル湖から田畑に水を引き込んでネズミを駆除する手法を選んだ。水を引くと、ネズミは巣穴の中で溺死するか、地上に逃げ出したところを鳥に捕食されるという。効果はすでに表れており、「今日サイレージを作ったのだが、あの区画の草はかなり順調に戻り始めている」とブラウワー氏は話す。ただし、干ばつが長引けばアイセル湖の水量も減少する恐れがあり、この駆除方法を継続できる保証はない。
「病気で一気に死滅する」——研究者は来年の急減を予測
大量発生に伴い、コミミズクを含むフクロウ類の飛来も増えている。ブラウワー氏は「ここ数週間で少なくとも6羽のコミミズクを見た」と語っており、自然界の捕食者も一定の役割を果たしている。
地域の水管理機関に所属する研究者のニーク・ボスマ氏は、こうした大量発生には一定のパターンがあると指摘する。「このような大発生が起きると、ある時点で個体数が飽和状態になる。すると病気が広がり、数週間のうちにほぼ全滅する」とボスマ氏は述べ、来年には個体数が大幅に減少する見込みだと説明する。しかし「最終的には少数が生き残るため、次の大量発生は避けられない」とも加えており、長期的な根絶は現実的ではないとの見方を示す。フリースラント州では2015年以降、同様の大量発生が繰り返されており、今回もその延長線上にある。
在蘭の農業関係者や北部在住者にとっては、干ばつとネズミ被害という二重の自然リスクが農業経営の不安定要因として重なっている現状が改めて浮き彫りになった形だ。気候変動に伴う干ばつの常態化が、今後このようなサイクルを加速させる可能性も否定できない。
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情報源: DutchNews



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