長寿ブームに危険はあるか?米国発「ロンジェビティ」がオランダに上陸
全身スキャンからビタミン点滴まで——本当に健康に年を重ねる方法とは
「できる限り長く、健康に生きたい」という欲求は人間の本能ともいえる。その願いに応えようとする「ロンジェビティ(Longevity=長寿)」ビジネスが、米国から大西洋を越えてオランダにも上陸しつつある。食事管理・運動プログラム・サプリメントといった比較的なじみ深いものから、ビタミン点滴、全身スキャン、さらには幹細胞療法や血液輸血まで、その手法は多岐にわたる。現在オランダ国内だけでも数十社がこうしたサービスを提供しており、市場は急速に拡大している。
取材が明かした「ブームの実態」
NOS「ニュースウアー」の記者、リュヌ・ファン・デル・ミューレンがこのブームを深く掘り下げ、NOSのポッドキャスト「De Dag」で特集として発表した。取材を通じて浮かび上がったのは、科学的な根拠が十分に確立されていないまま商業化が先行しているという構図だ。ビタミン点滴や全身スキャンは、見た目の「先進性」から健康意識の高い層を引きつけやすいが、その効果については医学界での評価が定まっていないケースも少なくない。
専門家が示す懸念と「本当の健康長寿」
高齢者医療に携わる医師たちは、こうしたサービスへの過度な依存に強い懸念を示している。「全身スキャンやビタミン点滴は、健康に年を重ねるための出発点にはならない」というのが専門家の共通した見解だ。むしろ費用対効果が不透明なサービスに多額を費やすことで、より基本的で実証済みの生活習慣改善がおろそかになるリスクも指摘されている。では、科学的に支持される「健康長寿」とは何か。ポッドキャストではこの問いにも踏み込み、食習慣・適度な運動・社会的なつながりといった、地道ながらも効果が実証されている要素の重要性を改めて確認している。
オランダに暮らす人々への影響
オランダに住む日本人にとっても、このブームは無縁ではない。日本でも健康食品や美容サプリの広告は身近だが、ロンジェビティ産業はそれをはるかに上回る価格帯と「医療的」な演出を伴うことが多い。魅力的なマーケティングに触れる機会が増える中、サービスを選ぶ際は担当医への事前相談を専門家たちは強く勧めている。長寿ブームの波がさらに大きくなる前に、情報を見極める目を養っておくことが重要といえそうだ。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: NOS Algemeen



/https://content.production.cdn.art19.com/images/de/fb/b2/ff/defbb2ff-96b9-4928-89f1-503260a977ac/6b1c9cd90165d2591c177611e81dc250999ae83b225b5821830005fd5a0176337d30ccc8839e4087f0e87faa6526da6afe150833f359d2c294c118054a204f64.jpeg)