オランダの小村から「悪魔と戦う」過激キリスト教団体「Jesus Army」の実態
軍用ヘリに「終末の戦士」——デン・ハム発、異色の信仰グループを追う
オランダ東部オーフェルアイセル州に位置する静かな小村、デン・ハム。人口もわずかなこの村を拠点に、国内外で異彩を放つ宗教グループが活動している。その名は「Jesus Army(ジーザス・アーミー)」。名前からしてただならぬ雰囲気を漂わせるこの団体が、オランダメディア『AD』の取材によって改めてその実態に光が当てられた。
「イエスは司令官」——軍事的世界観を前面に
グループの公式ウェブサイトを開くと、まず目に飛び込んでくるのは軍用ヘリコプターが画面を横切る映像だ。そのビジュアルが象徴するように、Jesus Armyはキリスト教信仰を徹底的に「戦争」のメタファーで語る。イエス・キリストは信者たちにとって「コマンダント(司令官)」であり、自分たちは「終末の時代に立ち上がるよう召された、霊に満たされた戦士の運動」であると自称している。目標も明快で、**「悪魔を滅ぼすこと」**とはっきり公言する。過激な言語表現と軍事的イメージの組み合わせは、一般的なキリスト教会のイメージとはかけ離れており、その点が国内外で注目を集める一因となっている。
「ラジカル」な信仰——背景と活動の輪郭
Jesus Armyが「ラジカル(過激)」と形容されるのは、その言葉の過激さだけにとどまらない。グループは自らを既存の教会組織とは一線を画す「運動体」と位置づけ、終末論的な世界観を信仰の中核に据えている。こうした終末論的・霊的戦争論を掲げるキリスト教系グループはオランダに限らず欧米に広く存在するが、デン・ハムという地方の小村から発信されている点、そして軍事的シンボルを積極的に用いるスタイルが、このグループを際立たせている。信者数や具体的な活動内容、資金源などについてはAD紙の報道でも詳細が明らかにされておらず、不透明な部分は少なくない。
オランダ社会への問いかけ
オランダは宗教の自由を憲法で保障しており、信仰に基づく表現活動は広く認められている。その一方で、過激な言語や軍事的イメージを用いるグループの存在は、信仰の自由と社会的影響のバランスをめぐる議論を呼び起こす。当局や研究者による明確な「危険視」の動きは現時点では報告されていないが、こうした団体の活動がメディアの俎上に載ること自体、オランダ社会がその動向を注視していることを示している。在蘭の方にとっては、宗教的多様性というオランダ社会の一側面を改めて意識させる事例といえるだろう。
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情報源: AD



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