D66党本部への爆弾攻撃、37歳男が「難民政策への抗議」と法廷で主張
建物内には青年部員ら約30人——無差別攻撃の危険を孕んだ「政治的行為」
ハーグのD66(民主66)党本部で今年5月に発生した爆発物事件で、犯行に関与したとして起訴された37歳の男、Berry van D.が、ハーグ地方裁判所の予備審問に出廷し、犯行を認めた。男は法廷で「オランダの難民政策と、この国が壊されていくことへの抗議だった」と述べ、政治的メッセージを伝えるための行為だったと主張した。
爆発は午後9時過ぎ、建物内には30人
事件が起きたのは、ハーグ中心部のランゲ・ハウトストラートにあるD66党本部。花火型の爆発物(ファイアワーク・ボム)が午後9時過ぎに爆発した際、党の青年部員を中心に約30人が建物内にいたが、負傷者は出なかった。Van D.は「建物に明かりが見えなかったので、誰もいないと思っていた。人を傷つけるつもりはなかった」と法廷で語ったという。
検察側は、男が単独で犯行に及んだと説明しつつ、「異なる意見を持つ人々を黙らせようとする政治的意図があった」とオランダ通信社ANPの報道を引用する形で主張した。Van D.は爆発の約1時間後、市内の主要ショッピングストリート、フローテ・マルクトストラートでナイフ2本を所持した状態で逮捕された。NOS(オランダ公共放送)によると、男はかつてティルブルフで路線バスの運転手として働いており、市営バスに放火した前科もある。
SNSではPVV支持を表明、D66を敵視
NOSの報道によれば、Van D.はソーシャルメディア上で反移民政党PVV(自由党)の支持者として自らを位置づけており、今年2月にD66党首のロブ・イェテンが首相として宣誓就任した際には「オランダにとって暗黒の日だ」と投稿していた。法廷では「投票も平和的なデモも何も変えられなかった」と述べ、暴力に訴えた理由を説明した。なお、D66の同じ党本部は昨年9月にも反移民デモの参加者らによって窓ガラスを割られる被害を受けており、今回が初めての攻撃ではない。
今回の審問はあくまで手続き上のものであり、正式な裁判の日程はまだ決まっていない。Van D.は今後、法医学精神科施設に移送され、刑事責任能力の有無が審査される予定だ。在蘭日本人を含むオランダ在住者にとって、この事件は移民・難民政策をめぐる国内の政治的分断が、実力行使を伴う暴力へと転化しうることを改めて示した出来事として重く受け止めるべきだろう。
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情報源: DutchNews



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