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Meta上の違法ギャンブル広告、オランダの依存症登録者を標的に
社会 読了 3分

Meta上の違法ギャンブル広告、オランダの依存症登録者を標的に

自己排除制度「Cruks」の登録者をピンポイントで狙う悪質な手口が判明

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ギャンブル依存症の自己排除制度に登録した人々が、FacebookとInstagramを通じて違法な賭博サイトへと誘導されている。オランダのラジオ局BNRが行った独自調査によって、こうした悪質なターゲティング広告の実態が浮き彫りになった。

「Cruks」登録者を狙い撃ちにする手口

オランダでは2021年のオンラインギャンブル合法化に伴い、自己排除制度「Cruks(クルクス)」が設けられた。国内の登録者数はすでに10万人を超えており、すべての認可済みカジノ・スロット店・ベッティングサイトはCruks登録者のアクセスを拒否する義務を負う。

BNRの調査によれば、Facebookで「Cruks」「geen Cruks(Cruksなし)」「zonder Cruks(Cruks不要)」などのキーワードを検索すると、オランダの認可を持たない海外カジノの広告が次々と表示される。広告の手口はほぼ一定のパターンを踏んでいる。まず「Cruksがあなたを制限している」と示唆し、その後Cruks確認を行わない海外代替サービスへ誘導する。なかにはAI生成の女性キャラクターが登場し、「海外カジノはオランダの自己排除リストを参照しない」と説明したうえで即日プレイを促すものもある。広告を出稿するアカウントには「Betrouwbare Spelsites(信頼できるゲームサイト)」といった名称が付けられており、Facebookで広告に接触したユーザーはInstagramやThreadsでも同様の広告を目にする仕組みになっている。依存症の専門家たちはBNRに対し、ギャンブル依存症者にとってギャンブル広告を目にすること自体が強い衝動を引き起こすと指摘し、Cruks登録者が狙われている実態への懸念を表明した。

Metaの対応と業界からの圧力

BNRがMetaに取材を申し入れると、Metaは大量の問題広告を公開広告ライブラリから削除し、関連アカウントをオフラインに移行した。文書回答の中でMetaは「広告主は法令を遵守する必要があり、当社は法執行を真剣に受け止めている」と述べた。しかし広告収益の詳細については開示を拒否している。

ギャンブル業界団体のKVAとVNLOKが5月に公表した推計では、MetaがオランダのCruks関連違法広告から得る年間収益は730万〜1,360万ユーロに上るとされる。ただしこの数字は公開広告データをもとに算出したモデル値であり、Metaが意図的に違法広告を容認しているとする主張ではないと報告書は明記している。VNLOKは6月にMetaを提訴し、迅速な対応を求めるとともに、EU「デジタルサービス法(DSA)」上の義務を果たしていないとして欧州委員会にも申し立てを行っている。

全面禁止に向けた政府の動きと在蘭日本人への影響

オランダ内閣は6月、オンラインギャンブル広告とボーナス提供の全面禁止計画を発表した。司法副大臣のClaudia van Bruggen氏は、特に若者のギャンブル依存症の増加を「深刻な懸念」として挙げている。立法が実現すれば、SNS上のギャンブル関連プロモーション自体が原則として違法となり、プラットフォーム側への規制圧力も一段と強まる見通しだ。

在蘭日本人にとっても、オンラインギャンブルは身近なリスクとなりうる。自分や身近な人のギャンブルに不安を感じた場合は、規制当局カンスペルオータリテイト(Kansspelautoriteit)が運営する無料の全国ギャンブル相談窓口「OpenOverGokken」(0800 24 000 22、24時間対応)に連絡することができる。

情報源: DutchNews

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