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リンブルフ山火事、南オランダ最大のジュニパー低木林を壊滅させる
社会 読了 2分

リンブルフ山火事、南オランダ最大のジュニパー低木林を壊滅させる

130年超の樹齢を誇る希少な自然遺産、わずか100ヘクタールの炎で消える

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オランダ南部リンブルフ州のフェンレイ近郊に広がるボスハウゼルベルヘン自然保護区が、8月初旬の山火事によって壊滅的な被害を受けた。同保護区は南オランダ最大のジュニパー(セイヨウネズ)低木林を有していたことで知られるが、保護区を管理する財団「ヘット・リンブルフス・ランドスハップ」によれば、火災前に約4,000本存在したジュニパー低木のうち、生き残ったのは100本に満たないという。

一世紀以上かけて育まれた森が一夜にして

8月3日に発生した今回の火災は、合計約100ヘクタールを焼失させ、そのうち20〜30ヘクタールはEUの自然保護指定区域「ナトゥーラ2000」に含まれていた。ジュニパーは成長が非常に遅く、この保護区の痩せた砂質土壌という希少な環境でこそ育つ植物だ。樹齢130年を超える木も多く存在しており、まさに何世代にもわたって守り継がれてきた生態系だった。火災から1週間以上が経過した後も、くすぶり続ける火種を消すために消防隊員が水をかける作業を続けていたという。

「再び同じ低木林を見ることはないかもしれない」

壊滅的な損失以上に深刻なのが、回復の見通しが立ちにくいという現実だ。ヘット・リンブルフス・ランドスハップの担当者ルーク・ヘンドリクスは、公共放送NOSのインタビューで「ここに再び同じような美しい低木林が戻るかどうかは疑わしい。自分が生きているうちには見られないのではないかと恐れている」と率直に語った。数十年の間に土壌環境が変化しており、若い苗木が根付く条件が失われている可能性が高いという。

同財団は1931年に設立された歴史ある団体で、もともとはこの保護区が農地として切り開かれるのを防ぐために誕生した。今回の被害を受け、財団は復旧に向けた寄付を広く呼びかけている。回復には数年規模の時間が必要とされるが、かつての姿に戻るかどうかは土壌の状態次第であり、楽観視できる状況にはない。

在蘭日本人にとっての視点

今回の火災はリンブルフ在住者だけでなく、オランダ全土の自然環境に関心を持つ人々にとっても衝撃的なニュースだ。ナトゥーラ2000は日本でいう国立公園や特別天然記念物の保護に近い概念であり、その区域内で起きた不可逆的な被害は、気候変動に伴う山火事リスクの高まりを改めて示している。オランダは平坦な低湿地のイメージが強いが、リンブルフ州の丘陵地帯は独自の生態系を持ち、乾燥した夏には山火事の危険にさらされることも珍しくない。自然保護区への訪問や寄付を通じて、こうした貴重な環境の保全に関与することも一つの選択肢だろう。

情報源: DutchNews

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