D66党本部爆破事件の初公判とハーグで追悼行進——フェミサイドへの怒りも
猛暑の一日、オランダで重なる事件と悲しみ
8月13日、オランダの首都ハーグでは重みの異なる二つの出来事が重なった。政治的暴力をめぐる裁判の開廷と、家庭内暴力で命を奪われた女性への追悼行進——どちらも「暴力」という言葉を核に持ちながら、社会の異なる断面を映し出している。
D66爆破事件、初公判へ
5月7日、ハーグのLange Houtstraatに位置するD66党本部が爆破攻撃を受けた。この事件で逮捕・起訴されたのは37歳の男で、検察はテロ目的での犯行と見ている。8月13日に開廷した裁判では、動機や計画性の有無など詳細な事実関係が審理される見通しだ。D66は連立政権にも参加した経験を持つ中道左派政党で、その本部への攻撃は政界に大きな衝撃を与えた。テロ目的が認定されれば、量刑にも大きく影響することになる。
女性の死を悼む、沈黙の行進
同じ13日の夜、ハーグでは別の痛みが街に広がった。先週金曜日の深夜、自宅で銃撃されて亡くなった34歳の女性を追悼する「スティレ・トフト(沈黙の行進)」が開かれた。逮捕された容疑者は被害女性の子どもたちの父親であり、犯行当時、子どもたちは家の中にいたとされる。行進は追悼にとどまらず、フェミサイド——すなわち「女性であるがゆえの殺害」——への抗議というメッセージも掲げた。
フェミサイドという言葉はオランダでもここ数年、社会的議論の俎上に上るようになっている。家庭内での女性に対する致死的暴力は、パートナーや元パートナーによるものが多く、今回の事件もその典型的な構図を持つ。行進に集まった市民たちは、個人の悲劇を社会の問題として受け止めるよう訴えた。
猛暑の一日、スポーツの明るいニュースも
この日のオランダは気候的にも厳しい一日で、北部で32度、南部では36度に達する熱帯並みの猛暑が予報された。屋外でのイベントや行進に参加する人々にとって、体調管理が欠かせない状況だった。
スポーツの面では明るい話題もある。イギリス・バーミンガムで開催された欧州陸上選手権の400mで、23歳のJonas Phijffersが44秒41のオランダ新記録をマークし、銅メダルを獲得した。力強いラストスパートで表彰台に駆け上がった若手選手の活躍は、重苦しいニュースが続く一日に、わずかな希望の光をもたらした。在蘭日本人にとっても、政治的暴力や家庭内暴力というテーマはけっして遠い話ではない。今後の裁判の行方や、フェミサイドをめぐる社会的議論の展開を注視しておきたい。
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情報源: NOS Algemeen



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