NAC降格試合の騒乱、サポーター24人に全国スタジアム禁止令
KNVBはクラブへの重い追加処分を見送り、罰金1万ユーロにとどめる
5月10日、ブレダを本拠地とするNACブレダのホームゲームは、試合終了間際に異例の形で幕を閉じた。降格回避に勝利が絶対条件だったNAC対ヘーレンフェーン戦で、燃焼中の発炎筒がピッチへ2度にわたって投げ込まれ、試合は最終的に中止となった。この騒乱を受け、オランダサッカー協会(KNVB)はNACサポーター24人に全国スタジアム立入禁止処分を科すことを決定した。
処分の内容と経緯
KNVBが発表した処分によると、24人への禁止令の理由は、暴力行為、物品や液体の投擲、違法花火のピッチへの投入、そして一般的な不正行為に及ぶ。また、クラブ側にも1万ユーロの罰金が科された。一方で、無観客試合といったより重い追加処分については見送られた。これはNACが試合直後に問題を起こしたサポーターへのローカルなスタジアム禁止令を含む独自の対応措置をすみやかに講じたことが、協会側に評価されたためだ。試合前後には11人が現行犯逮捕されている。
NACのレムコ・オーフェルシール代表取締役は「5月10日は、NACの誰もが二度と経験したくない日だ」と述べつつ、「幸いなことに、2万人を超えるサポーターがすぐにこの小さなグループに背を向けた」とコメントし、クラブとして問題行動を起こした一部のファンと一般サポーターを明確に区別する姿勢を示した。
降格という重い文脈
この試合が特に緊迫していた背景には、NACが残留に向けて勝利だけでなく他チームの結果にも頼らざるを得ないという複雑な状況があった。NACは勝利を条件に、テルスタールとフォーレンダムが勝ち点を落とすことを期待していた。しかし、フォーレンダムはエクセルシオールと1-1で引き分け、テルスタールはヘラクレス・アルメロに3-0で快勝。他会場の結果が出そろった時点で、NACの残留は事実上不可能となっていた。クラブはエールディヴィジ17位でシーズンを終え、2シーズンにわたるトップリーグ生活に終止符を打ち、1部(エールステ・ディヴィジ)への降格が決定した。
在蘭日本人にとっての注目点
今回の一件は、オランダのサッカー文化における熱狂と暴力の境界線をめぐる議論を改めて浮き上がらせた。KNVBはクラブの迅速な対応を評価することで処分に段階性を持たせ、チームの連帯責任を問うより個人への制裁を優先させた。サッカー観戦を楽しむ在蘭日本人にとっても、スタジアムでの違法花火や危険物の持ち込みは刑事逮捕や長期禁止令につながる重大な違反行為であることを、本件は改めて示している。
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情報源: NOS Algemeen



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