ハーグ市営墓地で遺体から金歯・装飾品を盗み転売か、職員ら3人が捜査対象に
墓掘り人の逮捕から始まった捜査が、市職員2人にも拡大
ハーグの市営墓地で、埋葬された遺体から金の詰め物(金歯)や貴金属の装飾品が盗み出され、その後転売されていたとされる事件が、新たな展開を見せている。捜査当局はすでに墓掘り人1人を逮捕していたが、その後の捜査で、墓地を管理するハーグ市の職員2人もさらに捜査の対象となった。容疑者は計3人に上り、事件の規模は当初の想定を超えつつある。
市職員にまで広がった捜査
地元メディアの報道によると、盗まれたのは遺体に施された金の詰め物や指輪などの貴金属類で、埋葬後に墓から持ち出され、窃盗後に転売されていたとされる。最初に逮捕されたのは墓掘り人だったが、捜査が進むにつれ、同じ墓地に勤務する市の職員2人も司法当局の視野に入ったという。オランダの検察当局(justitie)は現在も捜査を継続している。
ハーグ市は声明の中で、容疑がかかっている3人全員に対して「適切な措置(passende maatregelen)」を講じたと発表した。具体的な処分内容——停職や解雇かどうか——については明らかにしていないが、事態を深刻に受け止めている姿勢を示した。
遺族への衝撃と社会的な波紋
墓地は故人を悼み、遺族が静かに別れを告げる場所だ。そこで働く者が遺体から金品を盗み、売却していたとすれば、単なる財産犯罪にとどまらず、深い倫理的・精神的な傷を遺族に与える行為といえる。オランダ国内でも、この事件はメディアで広く報じられ、公共墓地における管理体制や職員の監督のあり方を問う声が上がっている。
在蘭日本人にとってこの事件が直接関わる可能性は低いものの、オランダの公的機関への信頼や、身近な行政サービスの透明性について改めて考えさせる出来事といえる。捜査の全容や被害の範囲、遺族への対応については、今後の当局の発表が注目される。
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