アヤックス個人情報漏洩のハッカーが初告白「私は犯罪者ではない」
数十万人のサポーター情報が露出——セキュリティの穴を突いた男の言い分
オランダ国内で大きな波紋を呼んだアヤックスのハッキング事件。数十万人ものサポーターの個人情報が外部から閲覧できる状態に置かれていたこの一件で、実行者とされる人物がついて初めてメディアの前に姿を現した。ヘルダーラント州マウリク在住のアブドゥール・ラスナブ氏(35歳)だ。「誰もが私を悪者と見ているが、システム側がガラ空きになっていることが問題だ」——彼はそう語る。
「鍵のかかっていないドアを開けただけ」
ラスナブ氏が強調するのは、自身が高度な技術を駆使して侵入したわけではないという点だ。アヤックス側のシステムには、外部から容易にアクセスできる脆弱性が存在しており、同氏はその「開いていたドア」を通り抜けたにすぎないと主張する。「私は犯罪者ではない。セキュリティがいかに手薄かを示したかっただけだ」という言葉には、いわゆる”倫理的ハッカー”としての自己認識がにじむ。ただし、クラブ側への事前の連絡や許可があったかどうかについては、報道からは明らかになっていない。
スポーツ組織の個人情報管理に問われる責任
今回の事件が社会的に注目を集めた背景には、被害の規模がある。アヤックスは国内有数の人気クラブであり、会員・サポーター組織も大規模だ。そこに登録された氏名・住所・メールアドレスといった情報が無防備にさらされていたとすれば、オランダの個人データ保護規則(AVG、EUのGDPRに相当)の観点からも見過ごせない問題となる。データ漏洩が確認された場合、組織は72時間以内に当局へ報告する義務を負うが、今回その対応がどうなされたかも関心を集めている。
在蘭日本人にとっての示唆
アヤックスのファンクラブや会員登録をしている在蘭日本人にとっても、この件は無縁ではない。スタジアム観戦やグッズ購入などを通じてクラブに個人情報を預けている場合、その情報が適切に管理されているかどうかを改めて意識する契機となる。より広い文脈では、サッカークラブに限らず、スポーツ・エンターテインメント業界全体におけるデジタルセキュリティ体制の脆弱さが改めて浮き彫りになった事案といえる。ラスナブ氏の「告白」は、組織側に自らのシステム管理を見直すよう促す、皮肉な警鐘ともなっている。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: AD



/https://content.production.cdn.art19.com/images/de/fb/b2/ff/defbb2ff-96b9-4928-89f1-503260a977ac/6b1c9cd90165d2591c177611e81dc250999ae83b225b5821830005fd5a0176337d30ccc8839e4087f0e87faa6526da6afe150833f359d2c294c118054a204f64.jpeg)