リコール未対応の車、車検不合格へ——RDWが制度改正を強く求める
リコール未対応の車、車検不合格へ——RDWが制度改正を強く求める
対象車の3台に1台が未修理のまま公道を走り続ける現状
オランダ自動車登録局(RDW)が、リコール対象でありながら未修理のまま走り続ける車両への対策強化に乗り出した。RDWが求めているのは、こうした車両をAPK(定期車検)で不合格とし、さらに名義変更——つまり売買——もできないようにする制度改正だ。現時点では、リコール対象車の3台に1台が修理を受けていないという実態があり、安全上の懸念が高まっている。
「些細な問題ではない」——RDWが強調する欠陥の深刻さ
RDWは今回の要求の背景について、「ダッシュボードの収納扉のハンドルが緩いといった些細な問題を指しているのではない。安全や健康に対するリスクをもたらす重大な欠陥だ」と明確に述べている。リコールとは本来、メーカーが製造上の欠陥を認め、無償修理を約束する制度だ。にもかかわらず、修理を受けるかどうかはこれまで車両オーナーの判断に委ねられており、強制力がなかった。RDWはこの「任意」の構造こそが問題だとみている。
APK不合格・名義変更禁止という「二段構えの圧力」
RDWが提案する対策は大きく二つある。一つは、未修理のリコール対象車をAPKの審査で不合格とすること。オランダではAPKを通過していない車両は公道を走ることができないため、これは事実上の走行禁止に相当する強力な措置だ。もう一つは名義変更の禁止で、リコール未対応のまま中古車として売買されることを防ぐ狙いがある。欠陥を抱えた車が新たなオーナーのもとへ渡り、問題が先送りされるケースを断ち切ることが目的だ。ただし、この制度改正を実現するには法的な整備が必要であり、政府・議会レベルでの対応が求められる。
在蘭日本人ドライバーへの影響
オランダで車を所有・運転している日本人にとっても、この動きは無関係ではない。自分の車がリコール対象かどうかは、RDWの公式ウェブサイトやナンバープレートで確認できる。制度改正が実現した場合、未対応のままAPKを迎えると車検不合格となり、車が使えなくなるリスクが生じる。また、中古車を購入する際には、リコール対応済みかどうかを事前に確認することがより一層重要になる。RDWの今回の動きは、ドライバー個人の「うっかり」では済まされない局面が近づいていることを示している。
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