深刻な干ばつ、オランダの動植物に壊滅的被害の恐れ
木々は葉を落とし、両生類が消える――専門家が憂慮する自然の危機
オランダの自然が、干ばつという静かな脅威にさらされている。本来であれば緑豊かであるはずの夏の野山で、木々が早々に葉を落とし、植物が次々と枯れていく光景が広がっている。自然保護に携わる関係者のあいだでは、「これを見ると悲しくなる」という率直な嘆きが漏れ聞こえるほど、状況は深刻だ。
干上がる水たまり、消える両生類
特に被害が顕著なのが水辺の生態系だ。オランダ各地で小さな池や水たまりが干上がり、そこを繁殖・生息地としてきたサンショウウオやカエルといった両生類が姿を消しつつある。両生類は皮膚呼吸に依存し、水と陸の両方を必要とする生き物であるため、水辺環境の消滅は直接的に生存を脅かす。専門家は「植物や動物にとって壊滅的になりかねない」と警告しており、一時的な現象では済まない可能性を指摘している。
木々にも異変、生態系全体への波及が懸念される
樹木への影響も見逃せない。通常、落葉樹が葉を落とすのは秋であるが、今年は真夏のうちから葉が黄変・落下する「夏枯れ」とも言うべき現象が観察されている。これは木が水分不足のストレスに対応するため、蒸散を抑えようとする自衛反応だ。しかし繰り返されれば、樹木の長期的な健康状態を損なう恐れがある。植物が枯れ、樹木が弱ることで、それを食べ物や住処とする昆虫・鳥類・哺乳類にも影響が連鎖し、生態系全体が崩れるリスクが高まっている。
オランダに暮らす私たちへの影響
在蘭日本人を含むオランダ在住者にとっても、この問題は他人事ではない。日常的に自転車で走る森や公園の緑の減少、散歩コースの池が干上がる光景は、すでに身近なところで始まっている変化だ。また、干ばつは農業生産や水道水の確保にも影響を及ぼす可能性があり、生活インフラとも無縁ではない。気候変動に伴い、このような干ばつが「例外的な夏」ではなく常態化する恐れがあることを、今回の事態は改めて示している。自然環境への関心と、日々の水の使い方への意識が、これまで以上に求められている。
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情報源: NU.nl



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