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online travel booking scam
社会 読了 2分

Booking.com公式チャットを悪用した詐欺——564ユーロを失った旅行者の教訓

アムステルダム本社の大手予約サイトで広がる新手の被害手口

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ベルギー・ディーペンベーク在住のMohamed Abidarさんは、マドリードへの旅行をBooking.comで予約したばかりだった。ところが予約完了の直後、同サイトの公式チャット機能を通じて564ユーロをだまし取られた。オランダ紙ADが報じた今回の事件は、大手プラットフォームの正規機能が詐欺の温床となりうるという、これまでとは異なるフェーズの脅威を浮き彫りにしている。

「公式」に見えるメッセージが罠だった

今回の手口の特徴は、詐欺師が外部の偽サイトやフィッシングメールを使うのではなく、Booking.com自体のチャット機能に侵入して被害者に接触した点にある。Abidarさんによれば、チャット画面上のやり取りは完全にBooking.comの正規インターフェース内で行われており、外部リンクへの誘導があったとしても、利用者が怪しむ要素は乏しかったという。ハッカーはこの信頼性を巧みに利用し、追加の支払いや本人確認を口実に不正送金を誘導したとみられる。

Booking.comはアムステルダムに本社を置く世界最大級のオンライン宿泊予約サービスだ。膨大な数のホテルや個人宿泊施設が登録されており、プロバイダー側のアカウントが何らかの形で侵害されると、その宿泊施設に予約を入れた顧客のチャットが乗っ取られるリスクがある。近年、同様の被害報告は欧州各地で相次いでおり、単発の事件にとどまらない構造的な問題と見る専門家も少なくない。

在蘭日本人が気をつけるべきこと

オランダに住む日本人にとっても、Booking.comは国内外の旅行に日常的に使うサービスだ。今回のような被害を避けるためには、いくつかの点に注意が必要となる。まず、チャット経由で支払いや銀行情報の入力を求められた場合は、即座に応じないことが基本だ。Booking.comを含む大手予約サービスが、チャットで突然の追加支払いを要求することは通常ない。

次に、万が一不審なやり取りがあった場合は、公式アプリやウェブサイトの「ヘルプ」から直接カスタマーサービスに連絡し、当該チャットの内容を確認・報告することが重要だ。また、クレジットカードで決済している場合は、カード会社への異議申し立てが有効な救済手段となりうる。Abidarさんのケースがその後どう解決されたかは現時点では明らかになっていないが、早期の申告が回収率を左右することは間違いない。

プラットフォームの利便性が高まるほど、そこへの不正アクセスも巧妙化する。旅行シーズンを前に、オンライン予約サービスを使う際には今一度、支払い手順の「当たり前」を疑う習慣が求められている。

情報源: AD

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