猛暑コードレッド発令中、オランダ家計の支出が減少──都市と地方で明暗
ABNアムロ銀行の調査が明らかにした、極端な暑さと消費行動の関係
オランダで今年6月、気象当局KNMIが初めて熱波を理由に最高警戒レベルの「コードレッド」を発令した。この極端な暑さは、人々の外出行動だけでなく財布の動きにも確実な影響を及ぼしていた。ABNアムロ銀行が独自に分析した消費データによると、コードレッド発令期間中、オランダの家計支出は全体的に減少した。
39度の日に見えた消費の「急ブレーキ」
コードレッド発令前の暑い日は、むしろテラスや屋外イベントへの人出が増え、カード決済件数は増加傾向にあったという。ところが気温が極端な域に達すると、状況は一転した。気温が39度に達した日には、カード決済件数も現金引き出し件数もともに落ち込んだ。ABNアムロの研究者イェニーヌ・ファン・リーケン=ファン・ウェー氏は「オランダ人は天気のいい日に出かけるのが大好きだが、気温が極端になると話は別だ」と語る。
都市と地方で広がった明暗
支出の減少幅は、居住地域によって大きく異なった。都市部では、住宅が早く熱を帯びやすく庭も少ないため、人々は涼を求めてカフェやレストランへ足を運ぶ傾向があった。外出消費がある程度維持されたのはこのためだ。一方、地方では支出の減少幅が都市部より顕著に大きく、ファン・リーケン氏は「地方には高齢者が多く、彼らは極端な暑さの際に特に外出を控える」と説明する。地方部で燃料費の支出が特に大きく落ち込んだことも、この傾向を裏付けている。
対照的に、全国で消費が増えた場所が一つあった。スーパーマーケットだ。他の店舗でのカード決済が減少するなか、スーパーでの買い物件数は増加した。「店内が涼しく過ごしやすい上、バーベキュー用の食材などをまとめ買いする人が増えた」とファン・リーケン氏は分析する。
在蘭日本人にとっての意味
ABNアムロは今回の支出減少について、消費行動の「取りやめ」ではなく**「先送り」**に近いと結論付けている。コードレッドが解除されれば消費は回復に向かうとの見立てだ。在蘭日本人にとってこの分析が示唆するのは、極端な暑さの日には無理に外出するよりも、スーパーでの買い物など涼しい環境での活動に切り替えることが、地域の行動パターンとも合致するという点だ。気候変動によりオランダでも熱波の頻度が増す傾向にある中、こうした消費行動の変化は今後も繰り返される可能性が高い。
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情報源: NOS Algemeen



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