ナイメーヘン四日間行進に若者急増――20代参加者が10年で2.7倍に
コロナ禍で芽生えたウォーキング文化と「バケットリスト志向」が背景に
来週火曜日、オランダ最大規模のウォーキングイベント「ナイメーヘン四日間行進(フィールダーフセ)」がいよいよ開幕する。今年の参加者データで目を引くのは、若者層の急激な増加だ。21〜30歳の参加者比率は2016年の7.5%から2025年には20.5%へと跳ね上がり、約10年で3倍近くに達した。「ウォーキングは高齢者のスポーツ」というイメージは、もはや過去のものになりつつある。
コロナ禍が生んだウォーキング世代
このブームの起点として、オランダ王立ウォーキング連盟(KWbN)の理事長ヒース・ヤンセン氏は新型コロナウイルスの流行期を挙げる。「2020〜2021年はオランダ全土が閉鎖状態だった。若者たちも体を動かしたり、頭を空っぽにしたりする手段としてウォーキングを発見した」と語る。そして規制が解除された2023年以降、その流れはさらに加速した。今月初めに初開催されたユトレヒト・シティ・ウォークでは5,000枚のチケットが完売したほか、ファミリーウォークや夜間イルミネーションウォークなど多彩なイベントが各地で人気を集めているという。
ウォーキング系インフルエンサーの台頭も見逃せない。約6万3,000人のフォロワーを持つインスタグラマー、ルース・フレイエ氏(31歳)は、3年前にテントを背負って長距離トレイルのピーテルパットを歩いたことをきっかけに発信を始めた。「スマートフォンで情報過多になっている現代人にとって、自然の中を歩くことへの需要は高まっている」と彼女は分析する。ヤンセン氏も「インフルエンサーは集団の行動に巨大な影響を与える。ウォーキングやアウトドア系の発信者がいま急増している」と認める。
「バケットリスト」としての四日間行進
若者の参加動機を語るうえで欠かせないキーワードが「バケットリスト志向」だ。仲間と目標を共有し、達成感を得たいという欲求は、ハーフマラソンやヒュロックス(筋力と持久力を組み合わせた競技会)の人気とも共鳴している。今年2度目の参加となるエミール・フレール氏(26歳)は、ナイメーヘンの学生ボート部の元役員仲間とチームを組んで出場する。「普段はそれぞれ別の街で働いていてなかなか会えないが、この一週間は思い切り一緒に過ごせる」と話す。4日間で合計160キロを歩き切るこのイベントは、単なるスポーツを超えた社会的な絆の場にもなっている。
在蘭日本人にとっても、四日間行進は挑戦しやすいイベントのひとつだ。オランダ各地から参加でき、40,000人超の参加者と歩くその熱量は、現地文化への深い理解にもつながる。体力に不安があれば事前のトレーニングウォークから始めるのも手だ。「ナイメーヘンっ子は四日間行進を走ってこそ本物」という地元の言葉が示すように、このイベントはオランダ社会に深く根ざした文化的体験でもある。
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情報源: NOS Algemeen
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