「ダサい」から「アリかも」へ——オランダ民謡ブームが今夏も加速
JustenからRutgerへ、ヒット曲が次々と生まれる夏
今年の夏、オランダではある音楽ジャンルの話題を避けて通ることがほぼ不可能になっている。それがvolksmuziek——日本語で言う「民謡」に相当するオランダ固有のポップ・フォーク音楽だ。テラスでも、カーラジオでも、SNSのタイムラインでも、このジャンルの曲が繰り返し流れてくる。長年「촌스럽다(ダサい)」と距離を置かれてきたジャンルが、なぜ今これほど熱を帯びているのか。
連続ヒットが証明するジャンルの復権
今夏のブームに火をつけたのは、Justen de WildtのCheerioだ。キャッチーなメロディーと素直な歌詞が口コミで広がり、オランダのチャートを席巻した。その余韻が冷めやらぬうちに、Rutger van BarneveldのZwoele zomernachtenが新たな大ヒットとして登場し、前作の勢いをさらに押し上げる形となった。注目すべきは、次のヒット候補曲もすでに準備段階にあると伝えられている点だ。単発の流行ではなく、ジャンル全体が底上げされていることを示している。
「恥ずかしい」から「悪くない」への意識変化
ADの報道によれば、このブームの核心にあるのは楽曲の質向上だけでなく、聴衆の意識変化だ。「どんどん多くの人が『これ、意外と悪くない』と思い始めている」という声が関係者から上がっている。volksmuziekはかつて、中高年向けの「お茶の間音楽」として若い世代から敬遠されがちだった。しかし近年、TikTokやInstagramのリールでこうした楽曲が拡散されるようになり、年齢層を問わず「懐かしくて新鮮」という感覚が広まりつつある。夏フェスやテラス文化との相性の良さも、再評価を後押しする要因となっている。
在蘭日本人にとっての「空気感」として
音楽の流行はその国の気分を映す鏡でもある。オランダの夏を象徴する開放的な雰囲気と、volksmuziekの持つ素朴で明るい世界観は確かにマッチしている。オランダに暮らす日本人にとっても、地元の友人や同僚との会話でこのブームが話題に上ることは増えているだろう。Cheerioの一節を口ずさめるだけで、ぐっと距離が縮まることもある。文化的なつながりのきっかけとして、今夏のvolksmuziekブームは覚えておいて損のないトピックだ。
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情報源: AD
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