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テル・アペル難民センター、赤十字撤退の初夜に乱闘相次ぐ
社会 読了 2分

テル・アペル難民センター、赤十字撤退の初夜に乱闘相次ぐ

安全確保できずと支援団体が活動停止、自治体は政府に収容施設の早急整備を要求

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オランダ最大の難民登録センター、テル・アペルの前庭が再び騒然とした。赤十字と難民支援団体「Vluchtelingenwerk」が安全確保を理由に支援活動を停止して初めての夜、複数の乱闘騒ぎが相次ぎ、センター周辺の緊張が一段と高まっている。通信社ANPが現地記者の報告として伝えた。

撤退初夜、前庭で繰り返される衝突

現場では、小規模な男性グループがセンター内の難民たちに繰り返し接触を図り、衝突が続いたという。警備員と警察が都度介入したものの、すべての騒ぎに対応できたわけではなく、逮捕者が出たかどうかも現時点では不明だ。混乱の中、午後8時半ごろには入口付近で体調不良となった男性が救急車で搬送されるという事態も起きた。警備員が応急処置にあたったが、支援団体の不在が対応の遅れにつながりかねない状況を浮き彫りにした。

赤十字が撤退を決めたのは、2日間で2件の刺傷事件が続いたことを受けてのことだ。Vluchtelingenwerkも同様に、支援員と亡命希望者双方の安全が保障できないとして当面の活動停止を表明。同団体によれば、亡命申請が認められる見込みの低い一部の人々が前庭での問題行動を繰り返しており、状況を悪化させているという。別の支援団体「MiGreat」は夜間も現地で活動を継続しているが、「脆弱な立場の人々が被害を受けている以上、関係機関が今こそ責任を果たすべきだ」と先週金曜日に訴えた。

自治体は内閣に早急な対応を要求

テル・アペルを管轄するウェステルウォルデ自治体は、こうした安全上の問題を正式に認めたうえで、内閣に対してオランダ各地での収容施設の早急な整備を求めている。その対応策の一つとして、近隣のニューウェ・ペケラに臨時の夜間宿泊施設が設置された。センターに入れなかった人々のための緊急措置で、金曜から土曜にかけての夜には53人が利用した。ただし、この施設が使えるのは10月1日までであり、根本的な受け入れ体制の整備が急務となっている。

在蘭日本人にとってテル・アペルの問題は直接関わりが薄く感じられるかもしれないが、難民受け入れをめぐる政治的対立はオランダ社会全体の課題だ。支援団体の撤退とそれに続く混乱は、現政権下での難民政策の行き詰まりを象徴する出来事として、今後も注目を集めそうだ。

情報源: NOS Algemeen

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