アルゼンチンが延長戦でスイスを下し、W杯準決勝へ
エンボロのVAR退場が試合の流れを決定づけた一戦
ディフェンディングチャンピオンのアルゼンチンが、W杯準々決勝でスイスを3-1で下し、準決勝への切符を手にした。試合は同点に追いつかれたまま延長戦にもつれ込み、終盤8分間で勝負が決まるという劇的な展開となった。準決勝の相手はイングランドで、試合は水曜日に予定されている。
メッシ頼みで先制も、スイスが同点に追いつく
下馬評ではアルゼンチンが有利とされていたが、試合内容は紙上の差ほど明確ではなかった。前半はリオネル・メッシのコーナーキックに中盤のアレクシス・マク・アリスターが頭で合わせ、アルゼンチンが先制。しかしここまでのカーボベルデ戦やエジプト戦同様、チーム全体としての支配力は際立たず、メッシの個人的なひらめきに依存する構図が続いた。後半に入るとスイスが攻勢を強め、ダン・ンドワイのゴールで同点に追いつくことに成功。スイスは徐々にリズムをつかみ始め、このままの流れが続けばどちらに転ぶか分からない雰囲気が漂い始めた。
VAR判定が試合を大きく動かす
試合の流れを決定的に変えたのは、後半途中の審判判定だった。ポルトガル人主審のジョアン・ピニェイロは当初、アルゼンチンのパレデスがスイスのブリール・エンボロに対するタックルに対して黄紙を提示した。ところが、その後VARを確認した主審は判定を翻し、エンボロのシミュレーション(シミュレーション)を認定して2枚目の警告による退場を宣告。この判断はその後も大きな議論を呼ぶこととなった。
10人となったスイスは、それでも延長戦の長い時間にわたってアルゼンチンの攻撃を耐え続けた。決定的な瞬間が訪れたのは、延長後半の残り8分。FWのフリアン・アルバレスが放った一撃が見事にゴール上隅に吸い込まれ、アルゼンチンが勝ち越しに成功した。さらに終了間際にラウタロ・マルティネスが追加点を決め、試合をしっかりと締めくくった。
準決勝でイングランドと対戦
アルゼンチンが次に対峙するのは、宿命的ともいえるイングランドだ。両者は過去のW杯でも幾度となく顔を合わせており、今回の対戦も注目を集めることは間違いない。今大会のアルゼンチンは、内容の面では必ずしも完璧ではなく、メッシへの依存度が高い状態が続いている。それでも勝ち続けてきた現実は、チャンピオンとしての底力を示しているともいえる。サッカーファンの多いオランダでも、水曜の準決勝は大きな関心を集めそうだ。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: NRC



