スーダン内戦3年——オランダ在住スーダン人が語る故郷の今
RSFの包囲が続くなか、ディアスポラたちは何を思うのか
スーダンでは今年に入っても暴力の波が収まる気配を見せない。準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が北コルドファン州の州都エル・オベイドを包囲し、住民は再び激しい戦闘の脅威にさらされている。エル・オベイドはスーダン中部の要衝であり、その陥落は人道支援ルートにも深刻な影響を及ぼしかねない。
世界が目を向けない「忘れられた危機」
2023年4月に始まったスーダン内戦は、すでに3年以上続いている。国連や国際NGOは、この紛争を現在進行中の人道危機の中で最も深刻なものの一つと位置づけている。数百万人規模の国内避難民が発生し、食料・医療・安全な水へのアクセスが著しく制限された状態が続く。それでも国際社会の関心は、他の地域紛争に押され、必ずしも十分とはいえない状況だ。
RSFはもともと「ジャンジャウィード」として知られた武装民兵を母体とする組織で、スーダン国軍(SAF)と並ぶ二大勢力として台頭した。両者の権力闘争が全面的な武力衝突へと発展し、一般市民が最大の犠牲を払い続けている。
オランダのスーダン人コミュニティが抱える苦悩
こうした状況を、故郷から遠く離れたオランダで受け止めているのがスーダン系ディアスポラのコミュニティだ。NRCのポッドキャストは、オランダに暮らすスーダン人たちがこの戦争をどのように経験しているかを丁寧に掘り起こした。現地にいる家族や友人への心配、故郷の街が戦場と化していく現実、そして自分たちにできることの限界——そうした複雑な感情が、インタビューを通じて浮かび上がる。
オランダ国内にはスーダン系の住民コミュニティが存在し、母国の情勢を固唾をのんで見守っている。彼らにとって、ニュースの一報一報が、実名を持つ家族の安否に直結する切実な情報だ。遠隔地からの送金や情報発信による支援を続ける人も多い一方、無力感を抱えながら日常生活を送ることの葛藤も語られている。
「忘れないこと」が支援の第一歩
在蘭スーダン人の声は、この紛争が遠い他国の出来事ではなく、オランダ社会の中で生きる人々の日常にも影を落としていることを示している。人道支援団体は引き続き物資や資金の提供を呼びかけており、国際社会による停戦への政治的圧力の強化を求める声も根強い。
エル・オベイドへの包囲が続く限り、人道支援物資の搬入はさらに困難になる見通しだ。オランダに暮らす私たちにとっても、こうしたコミュニティの存在を知り、彼らの声に耳を傾けることが、この危機を「見えない問題」にしないための一歩となるだろう。
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情報源: NRC

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