Fundaが料金体系を刷新——売主が直接掲載を選べる新時代へ
一部プランは現行比2倍超に、9月から仲介なし掲載も解禁
オランダ最大手の不動産情報サイトFundaが、料金体系の大幅な見直しを発表した。フィナンシアーレ・ダッハブラット(FD)が報じたところによると、新プランの一部は現行料金の2倍を超える水準となり、不動産エージェントや売主の双方に影響が及ぶ。同時に、9月からは売主がエージェントを通さずFundaに直接広告掲載料を支払えるようになるという、業界構造を揺るがしかねない変更も盛り込まれた。
値上げの背景と料金の新体系
基本的な物件掲載は引き続き無料だが、現状ではFundaに掲載されている物件の**約80%**が上位表示や動画追加などの有料オプションを利用しており、こうした付加サービスの料金が今回の改定の中心となる。NVM(オランダ不動産業者協会)加盟エージェント向けの現行プレミアムパッケージは235ユーロだが、新設の「ゴールド」プランでは536ユーロに引き上げられる。非NVM会員はさらに高い料金設定となる。
Fundaのストラテジスト、エフェリン・エモンツ氏はFDに対し、「エージェントから受け取る請求書にFundaの利用料が明記されていないことが多く、消費者はコスト内訳を知りたがっている」と語り、透明性向上を改定の狙いのひとつとして挙げた。
エージェント業界に走る警戒感
今回の変更で最も注目を集めているのが、9月から売主がエージェントを介さずFundaに直接支払いを行える仕組みの導入だ。これにより、仲介業者を経由しない掲載の選択肢が初めて生まれる。
アムステルダム不動産業者協会(MVA)のフロリス・ファン・デル・ペイル会長はFDに「顧客が自分で支払うようになれば、エージェントは自らの手数料体系を見直さざるを得なくなる」と述べ、不満を隠さなかった。さらに業界内には、エージェントが住宅売買プロセスから完全に排除されかねないという懸念も広がっている。
市場支配力を持つFundaの立場
Fundaは昨年、売上高7300万ユーロに対して純利益3400万ユーロを計上しており、オランダ国内では圧倒的な市場リーダーの地位を占める。不動産エージェント市場の約50%をカバーするとされるNVMがFundaの主要株主であることを踏まえると、今回の改定はNVM加盟エージェントとFundaの関係にも微妙な影を落とす可能性がある。
オランダで住宅の購入・売却を検討している在住日本人にとっても、この変更は無関係ではない。売主が直接掲載を選べるようになることで、物件情報の流通経路や仲介手数料の交渉環境が変わる可能性がある。新体系が9月にどのような形で実装されるか、引き続き注視が必要だ。
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情報源: DutchNews
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