オランダ経済、成長率1.8%に加速——しかし就職難は深まる
全12州で前進も、労働市場には逆風。地域格差も鮮明に
オランダ経済が着実に回復軌道を歩んでいる。統計局(CBS)などの集計によると、2024年のオランダ経済成長率は1.8%に達し、前年2023年の1.1%を大きく上回った。エネルギー価格の高騰やインフレが欧州全体を揺さぶった時期を経て、オランダ経済はひとつの節目を迎えた形だ。
全州が前進、ただし地域差は歴然
注目すべきは、今回の成長が特定の地域に偏らず、全12州すべてで経済が拡大した点である。なかでも北部のフリースラントが最も高い成長率を記録し、農業・再生可能エネルギー関連の産業が地域経済を押し上げたとみられる。一方、南部のリンブルフは成長率が最も低く、製造業の構造転換や人口動態の変化が影響しているとも指摘されている。アムステルダムやロッテルダムを擁する西部の大都市圏が引き続き経済の中核を担う構図は変わっていないが、地方州の健闘が全体の底上げに寄与した格好だ。
成長の陰に潜む就職難
数字の上では好調に映るオランダ経済だが、労働市場には別の風景がある。経済成長にもかかわらず、仕事を見つけることは以前より難しくなっているとされる。企業が自動化・デジタル化への投資を加速させるなかで、従来型の雇用が縮小する業種も出始めており、求職者が求めるスキルと企業側のニーズとのミスマッチが広がっているとみられる。景気が上向いていても恩恵がすぐに雇用増へと直結しない「jobless growth(雇用なき成長)」的な傾向が、オランダでも顕在化しつつある可能性がある。
在蘭日本人にとっての意味
オランダに暮らす日本人にとって、この状況はいくつかの示唆を持つ。マクロ経済の回復は生活コストの安定や消費環境の改善につながる一方、転職や新規就労を検討している場合は楽観視できない。とりわけオランダ語能力や現地でのネットワークが限られる外国人求職者にとって、競争はさらに厳しくなる恐れがある。成長の恩恵を個人レベルで受けるには、求められるスキルの変化を見極め、早めに対応していくことが求められそうだ。
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情報源: NU.nl
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