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蘭クルーズ船でハンタウイルス集団感染、死者3名・船内に147人足止め
社会 読了 2分

蘭クルーズ船でハンタウイルス集団感染、死者3名・船内に147人足止め

船はカーボベルデ沖に停泊中、テネリフェへの移動を計画

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オランダのクルーズ船「ホンディウス」を舞台に、致死性のハンタウイルスによる集団感染が発生した。世界保健機関(WHO)の報告によれば、5名が疑い例として認定され、うちオランダ人女性とイギリス人男性の2名については感染が確定している。これまでに確認された死者は少なくとも3名。現在、船は大西洋の島国カーボベルデの首都プライア沖に停泊しており、乗客88名・乗員59名の計147名が下船を禁止された状態に置かれている。

感染の経緯と死者の状況

最初に症状が出たのは、4月1日にアルゼンチンから乗船したオランダ人男性だった。南米周遊旅行を終えた夫婦が乗り込んだのと同じ日のことで、男性は6日後の4月6日に発熱・頭痛・軽度の下痢を訴えた。その後4月11日には呼吸困難が加わり、同日中に船内で死亡した。死因は当初不明とされていたが、その後の調査でハンタウイルスとの関連が疑われている。遺体は13日後に南大西洋の英領セントヘレナ島で陸揚げされ、妻も同地で下船した。しかし帰国途中に妻も発症し、4月26日に南アフリカのヨハネスブルクの病院で死亡。WHOはこのオランダ人女性の感染を確定例と発表した。

また、船内にはドイツ人女性も死亡しており、その遺体はいまもホンディウス船内に残っているという。さらに感染が疑われる3名の中には、高熱と消化器症状に加え呼吸困難を呈しているオランダ人とイギリス人の乗員2名が含まれており、運航会社のOceanwide Expeditionsは両名が「緊急の医療措置を必要としている」と説明している。

船内の緊張と今後の対応

カーボベルデ当局は、感染が疑われる3名の重篤患者を除いてすべての乗客・乗員の上陸を拒否している。乗客たちは各自の船室にとどまり、できるかぎり互いに距離を保つよう指示されている。船内の状況は極度に緊張しているとみられ、同乗していたアメリカ人旅行ブロガーが動画メッセージで内部の様子を発信した。

Oceanwide Expeditionsは今後の方針として、カナリア諸島のテネリフェへ航行し、より本格的な医療スクリーニングを実施する計画を示している。同社によれば、このプロセスにWHOのほかオランダの保健当局も関与する可能性があるという。全乗客への検査はすでに完了しているが、その結果はまだ公表されていない。

ハンタウイルスは主にげっ歯類の排泄物などを介して人に感染するウイルスで、ヒトからヒトへの直接感染は稀とされている。とはいえ、密閉された船内という環境での集団発症は異例であり、感染経路の特定が急務となっている。オランダ在住の方で今後クルーズ旅行を計画している場合や、南米・南大西洋方面への渡航を検討している場合には、引き続き当局の発表に注目しておきたい。

情報源: NOS Algemeen

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