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dutch real estate housing market
社会 読了 2分

Fundaに「激安物件の罠」? 一室をまるで一戸建てのように掲載

11万5000ユーロの格安表示の裏に潜む、スタジオ単位売却の実態

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オランダ最大の不動産情報サイト「Funda」を眺めていると、思わず目を疑うような価格が飛び込んでくることがある。エンスヘーデのウェッセレルブリンク地区に掲載されていた約11万5000ユーロという物件がまさにその例だ。現在の住宅市場では考えにくい水準の安さだが、広告をよく読み込むと種明かしがされる――販売されているのは一戸建てではなく、建物内の「一室」に過ぎなかったのだ。

元値の5倍超、その価格差が示すもの

この物件をめぐる数字はさらに興味深い。問題の建物はかつて約11万6750ユーロで取引されていた記録がある。それが現在、スタジオや個室単位に分割されたうえで合計すると約60万ユーロ近い価格で売り出されている。単純計算でも元値の5倍以上となる価格設定だ。投資目的で物件を取得し、部屋ごとに分割して転売するビジネスモデルが背景にあると見られるが、問題はその「見せ方」にある。Funda上の掲載形式が、まるで一般的な一戸建て住宅を購入するかのような印象を与えかねないと指摘されている。

増えるスタジオ掲載、透明性への疑問

こうした個室・スタジオ単位の掲載はFunda上で増加傾向にあるとされ、購入を検討する人々の間で混乱や疑問の声が上がっている。問題の核心は価格そのものというよりも、情報の透明性だ。購入対象が建物全体なのか一室だけなのか、管理組合(VvE)の有無や共有部分の扱いはどうなっているのか――こうした重要な情報が、一見しただけでは判断しにくい掲載形式になっているケースがある。住宅購入という人生の一大決断に際して、消費者が正確な情報をもとに判断できる環境が整っているかどうか、改めて問われている。

在蘭の住宅探しに潜むリスク

オランダで住宅購入を検討している在蘭日本人にとっても、こうした事例は他人事ではない。Fundaは住宅探しの第一歩として多くの人が利用するプラットフォームだが、掲載情報を鵜呑みにせず、物件の詳細説明や間取り図、権利関係を細かく確認することが欠かせない。特に価格が相場より大幅に低い場合は、販売対象が建物の一部である可能性を疑ってみる必要がある。不動産エージェント(マケラール)に相談するか、掲載業者に直接問い合わせて「何が売られているのか」を明確にすることが、トラブル回避の第一歩となるだろう。

情報源: AD

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