オランダ政府の「偽装自営業」取り締まりが停滞中
📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/280125-1)からの移行アーカイブです。
「偽装自営業」とは?
オランダでは、「偽装自営業(schijnzelfstandigheid)」とは、本来雇用契約として扱うべき関係を、フリーランス契約として偽装し、雇用者の義務である社会保険料や税金の支払いを回避する行為を指します。政府はこの慣習を根絶するため、今年から規制を強化し、税務署(Belastingdienst)が取り締まりを開始しました。
政府内で浮き彫りとなる課題
BNR放送局が主要な政府機関に「偽装自営業」のフリーランサー数を尋ねたところ、どの機関も具体的な数字を提示できませんでした。政府関係者は「第1四半期末までに全体の把握を終えたい」と述べましたが、すでに取り締まりが開始された現在、このスケジュールの遅れは批判の的となっています。
VZN(オランダ自営業者協会)の会長、クリステル・ファン・デ・フェン氏は、「このような対応の遅れは恥ずべきものだ」と厳しく非難。また、財務省は下請業者に科される罰金を肩代わりする意向を示しており、規制への本気度が疑問視されています。
政府の対応を批判する声は他にも多く、アドバイザーのイレーン・ブーン氏は「政府自らが規則を守らないのでは、誰も規制を守らないだろう」と警告しました。
各省庁の対応とその影響
各省庁の対応には温度差が見られます。一部の省庁はフリーランサーとの契約を早急に終了し、可能な限り正規雇用へ移行させる方針をとっています。一方で、インフラ・水管理省のように、まず内部調査の結果を待つといった慎重な姿勢を示す省庁もあります。
オランダ商工会議所のデータによると、12月にはフリーランサー数が数年ぶりに減少しました。これは、企業が偽装自営業のリスクを懸念し、新たなフリーランサーとの契約に慎重になったことが原因とされています。
今後の見通しと懸念
財務省は「政府機関も他の組織と同様に扱われる」としており、警告や追徴課税の可能性も示唆しています。しかし、規制の効果が現れるには時間がかかる見通しです。
今回の取り締まりの難航は、政府が自ら設定した規則を守れていない現状を浮き彫りにしました。この矛盾が国民や企業の信頼を損なう恐れがあります。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




/s3/static.nrc.nl/wp-content/uploads/2026/04/28143411/280426ECO_2033361310_conservatrix.jpg)