ガザ船団のオランダ人活動家が帰国、主催者2名はイスラエルで拘束続く
国際水域での拿捕に人権団体が「違法」と反発、身体的虐待の訴えも
ガザへの人道支援を目的とした「グローバル・スムード・フロティラ(GSF)」の船団に参加し、イスラエル軍に拿捕されたオランダ人活動家2名が帰国した。オスマン・タスタン氏とアナス・モハマド氏はスキポール空港の到着ロビーで、パレスチナ国旗を手にした支持者約30人に出迎えられ、「ビバ・パレスチナ」「フリー・パレスチナ」といった声が飛び交った。タスタン氏は「これほど温かい歓迎は想像していなかった」と語り、「ここ数日は過酷だったが、それはパレスチナ人が経験していることのほんの一部に過ぎない」と述べた。
クレタ島沖での拿捕、45カ国から数百人が参加
船団はイスラエルによるガザ海上封鎖の突破と人道支援物資の届達を目的に組織され、45カ国から数百人のボランティアが参加していた。先週木曜日、イスラエル軍はギリシャのクレタ島沖で数十隻の船舶を拿捕。GSFによると少なくとも7隻が乗り込みを受け、乗組員179人がイスラエルの船に移送された。うち3人がオランダ国籍で、1名は現在もクレタ島に留まっているという。イスラエル軍は多くの参加者をクレタ島に降ろす形で送還した。帰国した2人のうち、タスタン氏は乗り込み時に肋骨の骨折と鼻への負傷を負ったと明かしている。
主催者2名は拘束継続、「テロ組織加入」の疑いも
一方、イスラエルが船団の主催者とみなすパレスチナ系スペイン人のサイフ・アブケシェク氏とブラジル人のティアゴ・アビラ氏は依然イスラエルで拘束されており、現地裁判所は勾留をさらに2日間延長した(検察は4日間の延長を求めていた)。2人はまだ正式に起訴されていないものの、アダーラによればイスラエル当局は「テロ組織への加入」および「外国エージェントとの接触」を容疑として挙げているとされる。アダーラはアルジャジーラに対し、国際水域で行われた行為に対してイスラエルが外国市民を訴追する法的根拠は存在しないとして、一連の手続きを「違法」と断言した。また同団体は、アブケシェク氏とアビラ氏が目隠しをされた状態で隔離拘禁されており、アビラ氏は2度にわたり意識を失うほどの暴行を受けたと報告している。
オランダ在住者にとっての意味
今回の事案は、人道支援活動に参加したオランダ在住・在籍の市民が、国際法上の地位が曖昧な形で他国軍に身柄を拘束されうることを改めて示した。拘束された活動家がオランダに帰国できた背景には外交的なやり取りがあったとみられるが、公式な説明はまだ乏しい。主催者2名の拘束が続く中、国際水域における市民の権利保護や、人道活動と安全保障の境界線をめぐる議論は今後も続きそうだ。
情報源: NOS Algemeen

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