エフモント浜に生きたイルカ打ち上げ、保護団体が救出しアンナ・パウロナへ
散歩中の市民が発見、「海に戻すと再び座礁する」と専門家
エフモント・アーン・ゼーの海岸に、生きたシロハラカマイルカ(witsnuitdolfijn)が打ち上げられているのが発見された。通報を受けた海洋哺乳類保護団体SOS Dolfijnが救助に駆けつけ、イルカはアンナ・パウロナにある同団体の保護施設へと搬送された。獣医による初期診察では、外傷や漁具への絡まりといった明らかな外的損傷は確認されていないという。
市民の発見から救出まで
イルカを最初に見つけたのは、浜を散歩していた市民だった。彼らはすぐに「strandvonder(漂着物監視員)」であるマルコ・スナイデルス氏に連絡を取った。strandvonderとは、海岸に打ち上げられた物品や動物を監視・管理する公的な役割を持つ人物のことだ。「生きているかどうかを確認しました。生きていれば緊急事態ですから」とスナイデルス氏はオランダメディアNHに語っており、直ちにSOS Dolfijnへの通報を手配した。
当初イルカは波打ち際にいたが、「哺乳類である以上、呼吸しなければならない」というスナイデルス氏の判断で、砂浜へと引き上げられた。陸上では体温が上がりすぎないよう、濡れたタオルで体を冷やし続けた。「興奮して体温が急上昇する恐れがあった。熱中症に陥らせないよう細心の注意を払った」とスナイデルス氏は説明している。
「海に戻すだけでは解決しない」
救助の現場で一つの重要な判断が下された。イルカをそのまま海へ押し戻さないという選択だ。スナイデルス氏によれば、座礁という事態そのものが「何らかの異常が起きているサイン」であり、無理に海へ戻しても数時間後に再び打ち上げられる可能性が高い。「それこそが本当のストレスになる」と彼は強調した。SOS Dolfijnの保護施設での精密検査を経て、今後の対応が判断される見通しだ。
オランダでは希少な種
シロハラカマイルカは体長2.5〜3メートルに達し、ずんぐりとした吻部(くちばし)と高い鎌形の背びれが特徴だ。主に北大西洋の冷水域に生息しており、オランダ沿岸への漂着は非常に稀とされる。在蘭の方々にとっては目にする機会がほとんどない種だけに、今回の出来事は海洋生態系や北海の環境変化を考える上でも関心を呼んでいる。イルカの容態と今後の回復経過について、SOS Dolfijnによる続報が待たれる。
情報源: NOS Algemeen

