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リモートワークが変えたオランダ人の住宅観:快適性と帰属感が最重視
経済

リモートワークが変えたオランダ人の住宅観:快適性と帰属感が最重視

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📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/220625-2)からの移行アーカイブです。

在宅勤務で変わる家の価値観

在宅勤務の普及により、自宅は単なる住居から「仕事・生活の場」として重要性を増した。調査によれば、73%が「快適さ」を重視、63%が「帰属感」を強く求めるようになり、都市部志向は後退、静かな場所や自然への近接が評価されている。

在宅勤務者のほぼ半数が、自宅内でワークスペースやインテリアを改善して快適な雰囲気を整えるなど調整を実施。一方で24%は「家が職場に過ぎない」と感じており、特に住宅購入初心者や近々引っ越し予定の人に顕著である。

Woonindexと経済の見通し

住宅市場信頼指数のWoonindexは109→106と若干低下したが依然プラス。一方、経済全体の評価は84→77へと下落し、これは調査期間中のアメリカ関税問題など国際情勢の影響ともされる。

在宅勤務の普及と意識の変化

現在、在宅勤務が増えたと回答した者が半数近く、さらに17%はこの5年で新たに在宅勤務を導入。30%は変わらず、4%は減少、その理由は「会社の制限」や「共有スペースの制約」など。すでに全面在宅のため拡大不可という層もある。

満足度も高く、68%がワークスペースに満足、69%が現在の住まいがニーズに合うと回答。自宅を職場と比べた快適さ平均は7.6点、5人に1人が「自宅勤務の方が快適」と評価している。

移住動機の多様化と地方志向

室内外のスペース確保が移住意欲の主因となり、10%が「ホームオフィス必須」で引っ越しを検討。都市距離より環境優位を重視し、37%が通勤距離が伸びても在宅勤務がある限り容認。静かな地域に転居したいと考える者は47%に上るが、県外へ移るのは36%に留まる。家族・友人との繋がりが理由。唯一人気が増加したのはゼールランド州だけである。

ゼールランド州(Zeeland)はオランダ南西部の比較的静かな沿岸州であり、自然環境や家族密着型の生活を好む人に人気。

レムスタッド圏政策と現実

地域的な選択肢の広がりは進むが、“地縁意識”は強く残る。Wim Flikweertいわく、公共交通や在宅勤務網が整えば、遠隔地雇用も受容可能であり、ランドスタッド圏外移住支援政策は限定的な効果しか得られないとの見方である。

補足情報
ランドスタッド(Randstad)はアムステルダム、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒトといった大都市圏を指す。

参考

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