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オランダの牛肉価格、今年9%急騰へ 世界的な供給不足が背景
経済

オランダの牛肉価格、今年9%急騰へ 世界的な供給不足が背景

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牛肉価格、過去最高を更新

2025年、オランダの牛肉価格は過去最高を更新し、さらに9%の上昇が見込まれている。市場調査会社DCA Market Intelligenceによれば、世界的な牛の供給不足が原因であり、価格はここ数週間で「これまでの記録を大きく超えている」という。

現在、オランダ国内の食肉用牛の価格は1キロあたり6.40ユーロ(約1,030円)。特に品質の高い牛肉ほど価格の影響を受けている。

異例の急騰、さらなる値上がりも

DCAの食品専門家Matthijs Bremerは、「通常は1キロあたり5セントを超える値上がりは稀だが、直近数週間で25セントもの上昇が続いた」と述べる。

「今回の急騰は始まりに過ぎない可能性が高い。供給が不安定化し始めている」と警鐘を鳴らす。価格上昇の収束時期は不明で、「消費者は、スーパーでステーキやハンバーガーを手に取った瞬間、価格上昇を実感することになる」と指摘している。

米国の干ばつと欧州の供給減

アメリカの干ばつは家畜産業を直撃し、1952年以来最小規模の牛の群れとなった。隣国のカナダやメキシコも同様の不足に直面している。

ヨーロッパでは、特にフランスで牛の飼育頭数が急減している。クリスマス需要に対応するため大量の牛が屠殺され、市場の逼迫が加速した。

消費者は豚肉へ移行傾向

オランダの精肉店協会Koninklijke Nederlandse Slagers(KNS)も、牛肉の値上がりを予測する一方で、「値上げの説明に苦労している」と認める。現時点では、消費者が職人精肉店からスーパーへ大規模に流れる兆候はないが、豚肉へのシフトは明確に進んでいる。

農家の離脱が加速

農業者団体Farmers Defence Forceは、「農家への締め付けが進んだ結果、農家離れが進んでいる」と主張する。Mark van den Oever会長は「高齢の農家は嫌気がさし、若い世代は80時間労働と社会の批判に耐える未来を選ばなくなった。農家は数百万ユーロを手にし、妻とサイクリングする生活を選び始めた」と語る。また「これは大量離農の始まりであり、価格高騰の始まりだ」と警告する。

オランダのステーキチェーンLoetjeは、「仕入れ価格は上がっているが、顧客への価格転嫁は最小限に抑える」と表明する。「サプライヤーと厳密に契約し、効率的な運営でコスト増をすぐに価格へ反映させない」と説明する。

参考

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