物価高でもオランダ世帯の家計は改善傾向、ABNアムロが分析
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実態は「意外に堅調」
オランダの銀行ABNアムロが34万世帯の匿名家計データを分析したところ、2017年以降、世帯の経済的な安定度が上昇していることがわかった。
チーフエコノミストのSandra PhlippenはAD紙にこう語った:「インフレが続く中で意外な結果だったが、多くの世帯で収入の増加が生活費の上昇を上回っている」
家計のゆとりは固定費に比例
2024年の平均固定費比率:
給与所得者:41%
年金受給者:47%
生活保護受給者:53%
給与所得者のほうが最もゆとりがあり、自由に使えるお金が多いという結果が出ている。背景には、家賃・エネルギー・保険などの固定費が占める割合が減少傾向にあることがある。
ステッカー効果で世間の印象と乖離
Sandra Phlippen氏は、人々の印象が実態とずれる要因として、「ステッカー効果(Sticker Effect)」を挙げた。
これは、スーパーの価格表示のような目に見える値上がりが印象に残り、給料の上昇といった目立たない変化が過小評価される傾向を指す。
エネルギー危機で政府支援が鍵に
ウクライナ戦争によるエネルギー価格高騰を受け、オランダ政府は補助金・価格上限・給付金などで低所得層を支援。この政策が功を奏し、生活保護受給者の収入は給与所得者よりも早く上昇したという。
2023年には最低賃金も大幅に引き上げられ、低所得世帯の家計支援に寄与した。
一部は依然として困難な状況
生活保護を受ける世帯のうち、4人に1人が所得の60%超を固定費に使っていることが判明。これは、オランダの家計専門機関Nibudが定める「家計が脆弱なライン」を超えており、依然として深刻な状況といえる。
最も固定費が高い10%の生活保護世帯では、毎月515ユーロしか自由に使えるお金が残らない。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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