ガソリン税値上げで国境を越えドイツへ給油に行くドライバー増加
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国境地域でドイツ給油が人気に
オランダで燃料税が引き上げられた影響で、オランダ国内のドライバーがドイツ国境を越えてガソリンを給油するケースが増えている。この傾向はとくに国境近くの地域で顕著であり、オランダのガソリン価格に比べてドイツ側の方が大幅に安くなっているためだと報じられている。
エメリッヒ(Emmerich)などドイツの国境近くの町にある Kuster Energy のガソリンスタンドでは、オランダのナンバープレートを付けた車が頻繁に給油に来る光景が見られる。この会社はドイツ国内に10のスタンド、オランダ国内に42のスタンドを運営しているが、オランダから来るドライバーは1リットルあたりおよそ30ユーロセントの節約になるとされている。
同社の商業ディレクター、ヤン・ピーテル・デ・ヴィルデ(Jan Pieter de Wilde) は「この価格差は非常に大きな違いを生む」と述べている。
ドライバーの節約例
ブルメン(Brummen)在住の一人は、エメリッヒのスタンドで予備のガソリン携行缶を3つ持参し、ガソリンを最大量給油していた。「これで追加でもう25リットル入れられる。どれだけ節約できたか正確には分からないが、数十ユーロにはなる」と語っている。
オランダの燃料税引き上げの内容
オランダ政府は1月1日より燃料に対する税金を引き上げた。これは、当初予定していた燃料割引の縮小に続く措置である。具体的には次のような値上げとなっている:
• ガソリン
前年比 1リットルあたり5.6セント値上げ
• 軽油(ディーゼル)
3.5セント値上げ
• LPG
1.5セント値上げ
11月にはキリスト教連合党が、燃料税減税の448百万ユーロ分を公共交通機関の支援に回す案を提出し、下院で辛うじて承認された。
労働組合からの批判
労働組合 CNV は燃料税値上げに対して批判を展開している。同組合は「燃料税の引き上げは、通勤などで車に頼らざるを得ない何百万人もの労働者に打撃を与えている」と述べている。
オランダ側ガソリンスタンドの対応
燃料税がポンプ価格の大きな割合を占めるオランダでは、国境近くのガソリンスタンドが顧客を引き留めるためにさまざまな工夫を行っている。たとえば、洗車サービス、急速充電器、サンドイッチバーなどの追加サービスを提供して顧客満足度を高める戦略が取られている。
シルフォルデ(Silvolde) の Fieten Olie では、国境からわずか10分の距離で ユーロ95ガソリンを1.86ユーロ/リットル という価格で販売しており、公表価格より36.2セント安い設定としている。同社の財務ディレクター、ヘンク・ストライカー(Henk Strijker) は、「立地に応じて価格調整を行い、国境地域では割引を適用している」と説明している。
価格競争力を武器にするスタンド
同じくエメリッヒ近郊の Wehl にある Goris Brandstoffen も、安値で燃料を提供し続けているスタンドの一つである。全国的にも低価格で知られる と語る同社の上級スタッフ、ジャクリーン・ハミンク(Jacqueline Hammink) は、「国境地域では価格の安さが不可欠だ」と述べている。
このスタンドでは、プロパンガスの補充、ガス缶サービス、洗車、企業向け燃料カードなどのサービスも提供している。ハミンク氏は、ドイツとの価格差が残ることを「残念」としつつも、追加サービスや工業地域近くという戦略的立地のおかげで売り上げ減にはつながっていないと話している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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