オランダ賃貸市場、手頃な住居が激減し逼迫続く―平均家賃は月1,838ユーロ
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平均家賃1,838ユーロ
2025年第4四半期のオランダ自由市場における賃貸住宅は、依然として非常に逼迫した状況にある。住宅情報プラットフォーム Huurwoningen.nl と Pararius の調査によると、平均家賃は月1,838ユーロに達し、利用可能な住宅数は減少しているという。
この数値は前年と比較して大幅な上昇を示しており、特に手頃な価格帯の住居が市場から消えつつあることが明らかになっている。
平米単価と都市別の動向
オランダ全体の平均平米単価は20.65ユーロとなり、前年比で8.3%増加した。都市別では以下のような高騰が見られた。
アムステルダム
28.68ユーロ/㎡(前年比+9.1%)
ロッテルダム
22.35ユーロ/㎡(+11.2%)
アイントホーフェン
19.72ユーロ/㎡(+13.8%)
ライスウェイク
+23.4%
州別では、ノールトホラント州(Noord‑Holland)が最も高く、25.26ユーロ/㎡(+10.3%)となった。ゼーラント州では上昇率が最も大きく、15.41ユーロ/㎡(+14.4%)となっている。
手頃な住宅の需要と供給の不均衡
手頃な賃貸住宅、特に月1,500ユーロ以下の住宅は市場で最も高い需要が見られる一方、供給は減少の一途をたどっている。
1,500ユーロ未満の住宅
リストに載る物件の約25%しか占めないが、応募全体の40%超の申し込みを集める
1,500〜2,000ユーロの住宅
約34%の供給で、応募の約39%
2,000ユーロ超の住宅
約40%の供給で、応募は約21%のみ
これらのデータは、入手可能な手頃な物件が激しく競争されている現状を反映している。
住宅の供給減少が進行
第4四半期には、14,698戸の自由市場賃貸住宅が新たにリストに掲載されたが、同期間で15,188戸がリストから削除された。つまり純減が発生しており、住宅の市場在庫はさらに減少している。
住宅が市場にとどまる平均期間は18日間であり、前年同時期より1日短縮された。これは、供給が少ないにもかかわらず需要が強いことを示している。
手頃な住居不足が深刻化
Parariusのディレクター、ヤスパー・デ・フロート(Jasper de Groot)は次のように指摘している:
「より多くの住宅が市場に登場するまでは、これは借り手にとって悪いニュースである。市場に出る物件はしばしば高額で、すぐに消えてしまう。市場は実質的に供給を締め付けている。」
このコメントは、賃貸市場の逼迫感を端的に表している。
投資家の影響:転売住宅の増加
賃貸住宅の供給減少には、投資家による住宅の転売(オランダ語で “uitponding”)が影響している。これは、元々賃貸として使われていた物件が投資家によって購入者向けに売られることで市場から消える動きである。
第4四半期には、売り物件のうち6.5%が元々自由市場賃貸住宅だった。これに対し、売却後に賃貸へ戻る動きは1.6%と極めて低調であり、賃貸供給が戻るには時間がかかる状況にある。
家具の有無と物件の種類
新規でリストされた賃貸住宅の内訳は次の通りである:
• 無家具:42.6%
• 半家具付き:25.2%
• 家具付き:32.2%
これは、借り手が家具の有無を問わず物件を探していることを示している。
借り手にとって厳しい市場
2025年末時点のオランダ自由市場賃貸住宅は、供給不足と家賃高騰という二重の圧力に直面している。特に手頃な価格帯の住宅が市場から減少し、借り手は高額な家賃を支払わざるを得ない状況となっている。
この傾向が続く限り、賃貸市場の逼迫は借り手にとって大きな負担となることが予想される。政策面や住宅建設促進策の効果が問われる局面である。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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