メインコンテンツへスキップ
ガス・電気料金が下落傾向―この冬の家庭光熱費、値下がりの可能性
経済

ガス・電気料金が下落傾向―この冬の家庭光熱費、値下がりの可能性

この記事をシェア ✓ コピーしました

📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/141025-3)からの移行アーカイブです。

ガス・電気価格が落ち着きを取り戻す

2025年冬を前に、オランダの天然ガス・電気料金が明確な下落傾向を示している。ABN AMROのエネルギー担当銀行員Peter van Ees氏によると、「今年初めの市場は不確実性が高く、取引も荒れたが、現在はかなり落ち着いている」という。

ガス価格は今年2月に1メガワット時あたり約60ユーロまで高騰したが、現在はほぼ半値となり、家庭のエネルギー費負担を大きく軽減している。

契約切り替え・交渉で節約の余地

Van Ees氏は「今はエネルギー会社間の競争が非常に激しい」として、「新規契約者には数百ユーロの割引が出ている。既存契約者も交渉で価格改善の余地がある」と述べた。

比較サイトGaslicht.comによると、今週は供給会社を乗り換える家庭が急増。PricewiseやIndependerといった比較サービスも秋の節約キャンペーンを展開している。ただし、これらのサイトは契約成立ごとに供給会社から報酬を受け取る仕組みになっている。

消費者庁にあたるオランダ消費者・市場庁(ACM)は、今月中にエネルギー請求・販売慣行の調査を行う予定だ。

「長期固定契約」は賭け?

エネルギー専門家で名誉講師のMartien Visser氏は、「市場は安定したように見えても、依然として脆弱だ」と警告する。実際、今週初めには国際ガス価格が再び急騰する動きも見られた。

Visser氏は「長期固定契約は“寒い冬に賭ける行為”だ」と表現し、「もし冬が暖かければ、むしろ割高な契約になる可能性が高い」と指摘した。また、国際危機や資源確保競争が再燃すれば、価格上昇リスクも残る。

オランダはフローニンゲン天然ガス田の生産停止により輸入依存度が高く、こうした外的要因に影響されやすい構造となっている。それでもVisser氏は「この冬は価格が改善する可能性のほうが高い」と述べた。

「変動契約」と「節電」が鍵に

エネルギー価格が季節や時間帯で変動する中、ダイナミック契約(変動制プラン)や変動契約(四半期・半年ごと調整型)が注目されている。

ダイナミック契約では電気価格が15分〜1時間単位で変動し、利用者は安い時間帯に電力を使用することで節約が可能。変動契約は柔軟性を保ちながら、ある程度の安定性も確保できるため人気が高い。

Van Ees氏は、「焦って固定契約に切り替える必要はない」と強調し、「節電こそ最大の節約」と述べた。2020年以降、オランダの家庭は天然ガス消費を約25%削減しており、「私たちは少しずつ“エネルギーの専門家”になりつつある」と締めくくった。

参考

この記事をシェア ✓ コピーしました

📩 毎朝配信

明日のオランダニュースも、メールで読みませんか

毎朝、その日のニュース要約と音声版(ポッドキャスト)がメールで届きます。無料です。

無料で購読する

関連ニュース